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MONTHLY: 2018/04

 

TITLE: 学校の怪談

CATEGORY: 学校 DATE: 04/21/2018 16:25:17







明治の学校制度が始まったとき、
学校は山際や川辺、墓地の側など
住人に忌避される土地
(民家の建っていない場所)
に多く建てられた。
また太平洋戦争中の避難所だった記憶等から、
怪談の発生しやすい場所となった。
軍国調の小学校・古墳の上の学園などは、
学校の怪談」の舞台にふさわしい。



★学校七不思議 の例★

(お大麻さま)夜のトイレ「伝統をトリモロス!」と虚ろな声
(運動場)幼い軍服姿の霊達が「がんばれェ」と敬礼
(理科室)ヌイグルミのクマが解剖されて血を流す
(開かずの扉)開ければウィルスが漏れる
(観察池)籠さまという夫婦岩が現れる
(時計)針も記憶も消える
(机)書類が消える



★Story★

①かごめ歌をまどろみつつ聞くハニワ→
②ブルドーザーで破壊される古墳→
③散歩中に駆けだした犬を追って、夕ぐれ工事現場にまぎれこむ子ども→
④転がっていたハニワを拾う→
⑤こっそり持ち帰り、秘密の宝物にする→
⑥工事現場には学校が建つ→
学校の七不思議的な怪異が起こる→
⑧ハニワが解決する






 

 

TITLE: enya "the celts"

CATEGORY: 日記 DATE: 04/21/2018 13:43:51


enya " the celts " という昔のCDアルバムを聴いている。
解説は(1992年10月8日 中川五郎)と記され、
この方もフォークシンガーらしい。
ケルトは文書を残さなかったが、
ヨーロッパの基層文化として今も面影をとどめている。
巨大な柱状列石の遺跡や妖精物語などは、
日本なら縄文・東北文化のイメージ?

古来ヨーロッパ土着の神(精霊)は、
東北の「なまはげ」に近いイメージだった
という研究者の説や写真などを、この頃よく目にする。
(今のところ)人類最古の文書化された神話は、
中東メソポタミアの粘土板だ。
神は、新年に燃やされる樹木だったり、
受粉される樹木だったり、角の生えた風の精だったり。

人類の祖先がアフリカを出発して5~6万年も経ったとして、
人間には足があるし、舟も馬もラクダもあったのだから、
悠久のときに世界中に拡散し、
似ていたり似ていなかったりの神話を物語り、
バリエーションの色々な文化を築いたのも自然な成り行き。
縄文文化は、かなり古層の面影を宿しているという。




 

 

TITLE: Death of the Firstborn Egyptians

CATEGORY: 日記 DATE: 04/21/2018 09:26:48


Youtube より。

このアニメの後半で登場する
神様っぽいウナギは、
アトゥム神かなぁ……(*^-^*)?




 

 

TITLE: 繊細なハードボイルド

CATEGORY: 本 DATE: 04/19/2018 13:02:04

海辺の王国 ロバート ウェストール
www.amazon.co.jp/dp/4198601240/ @amazonJPさんから


なんだか無性にロバート ウェストールの作品を読み直したくなった……
重くて暗い作風、大人の秩序感は崩壊してみえる状況、それを未熟でときに凶暴な少年のまなざしで刻々と描写。
ファンタジーで成長文学ではあるが、少年の成長の描かれ方がほろ苦く、脱皮という言葉が似合う。
繊細なハードボイルド。



 

 

TITLE: 豊穣の器と水神

CATEGORY: こふん DATE: 04/19/2018 10:10:13


 

前方後円墳の方型が、
ちょうど丘陵の崎の斜面から川に向いていて、
まるで山から川に注ぐ水瓶のように配置されている地図をみかけた。
偶然にしても面白いが、
ほんとうに水瓶だったら面白い。
なにかその地元の伝承などないかと探してみた。

「今治地方の伝説集」より

93.膳椀を借してくれた大岩
 昔、上徳の御当さんの前夜に、里人の代表者が揃いの羽織袴で大神宮さんの岩の前に行き
「明日御当さんをいたします。
つきましては、膳と椀を何人分お借し下さいますようにお願いします。」
と頼むと、翌朝にはその数だけ整然と……(略)……
このように祝儀や法事等で、家に人寄せがある時に膳椀を頼むと借してくれたといったような伝説は、
全国のどこにでも数多く見られます。

とりわけ、大きな石や塚(特に古墳)深い淵、祠跡のようなところには、
こういった類似の伝説が多いようです。
……このあたりでは
野間の塔元、新谷の長山の夫婦塚、矢田の奥矢田の塚穴、
高地の埋塚、玉川町の小鴨部の砥石塚、朝倉村朝倉下の樹之本等の塚穴や古墳、
波止浜沖之町円蔵寺裏山の祠、大西町山之内の重茂山中腹の七つ岩、等に
この膳椀貸しの伝説が残っています。

「今治地方の伝説集」一覧… 今治商工会議所HP


今治商工会議所HP「今治地方の伝説集」では、
「高地の埋塚」に膳腕貸しの伝説が残る。
高地栗谷の古墳や遺跡のこと?
この伝説によれば、豊穣の器と古墳や塚が結びついている。
ケルトの妖精伝説とも似ている。
この辺りの古墳から馬鈴や、中国で紀元1世紀に鋳造された銅鏡出土。
雨ごい伝説多数。

http://www.kotaro-iseki.net/sumizumi/05-asakura.html

このサイトさんが、とてもわかり易い。
上記サイトさんから引用。

樹ノ本古墳(きのもとこふん)【朝倉村下岡】
1998/8/22
・村指定史跡
・古墳のまわりには塀をめぐらし、円筒埴輪を埋めてあった。

・明治41年4月の発掘で「長相思、母常忘、楽未央」銘の漢式獣帯鏡(円座乳帯細式)が出土した。

・現在では、古墳の盛り土の上に、天武天皇時代の浄禄寺開祖・「輝月妙鏡津尼」の墓が釈迦三尊の碑と共に建っている。
この尼僧は、住民のために水路を作り、今も「尼が井出」という地名が残っている。
・細線式獣帯鏡(さいせんしきじゅうたいきょう)が出土した。
現在、東京国立博物館(旧東京帝室博物館)で管理。
直系24cm、後漢時代初期(1世紀)に中国で作られたと見られている。
((1)参照)
《資料・文献》
(1).「朝倉村出土の青銅鏡 1世紀ぶり初の里帰り 市町村合併前 悲願の展示」、「へえ、そうなんだ えひめのニュース」、愛媛新聞、2004/3/1
(愛媛の風土と観光、愛媛県商工労働部/愛媛県観光協会、平成5年3月)


推測していたイメージに近い。
古墳・塚など地方豪族ゆかりの聖域に、
天武天皇の時代に仏教施設を建てた。
古墳の盛り土の上に建てたというから意図的だ。
尼が村人のために水路を開いた、
という信仰に上書きされる前には、
古代の聖域ゆかりの水神信仰があったはず。
これはヤマト朝廷の治水権の掌握か。

王権と治水権(水神の祭祀者が誰であるか)とが
深い繋がりを持つことを感じる。
ヤマト朝廷の仏教による国家統一とは、
地方の水神の祭祀地に、
弁財天を奉じて国分寺を建てることでもあった。
治水者を掌握・統率したわけだ。
稲作農耕社会の穀物霊・豊穣神への祭祀者だった天皇は、
水の神にもなった。

と考えてみると、
水源や水道・穀物の種子を護らない「国」というものは、
国土に根差した古代の国家観からは、
大きく逸脱した「ナニモノカ」へと変質しているわけだ。
現代の国造り、これで大丈夫なのか、と憂えずにいられない。
ましてや「瑞穂の国」の名を冠する「愛国・ナニモノカ」なのだ、
少子笑止。

 

 

TITLE: 田の神 memo.

CATEGORY: こふん DATE: 04/19/2018 09:29:01


 

田の神(たのかみ)は、日本の農耕民の間で、稲作の豊凶を見守り、あるいは、稲作の豊穣をもたらすと信じられてきた神である。
作神、農神、百姓神、野神と呼ばれることもある。
穀霊神・水神・守護神の諸神の性格も併せもつが、とくに山の神信仰や祖霊信仰との深い関連で知られる農耕神である。
(Wikipedia より引用)

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%94%B0%E3%81%AE%E7%A5%9E&oldid=62573935
(Wikipedia 田の神)

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%81%88%E3%81%B3%E3%81%99&oldid=66365264
(Wikipedia えびす)
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%94%B2%E8%B3%80%E4%B8%89%E9%83%8E
(Wikipedia 甲賀三郎)

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E7%A5%9E%E7%84%A1%E6%9C%88&oldid=65388220
(Wikipedia 神無月)

留守神
神無月(かんなづき)(旧暦10月)に神々が出雲(いずも)へ集合している間、家や村にとどまって留守をしているという神。
竈(かまど)神(荒神(こうじん))、恵比須(えびす)、大黒(だいこく)、亥(い)の子(こ)神、道祖神(どうそじん)、金比羅(こんぴら)などを留守神とする所が多く、これらは総じて田の神、家の神的性格をもつもので、しばしば旧暦10月を祭日としている。
神無月には神不在であるとの伝えが一般化したのちに、不在であるにもかかわらず、これら一部の神の祭りがあることの不可解さの説明のために、留守神の考えがおこったのではないかとされている。
[田中宣一]
[参照項目] | 神無月
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) 留守神(るすがみ)より

ほぼ勘だけれど、
古墳時代には各地の豪族に
星神(オリオン・シリウス)など天体信仰が意識されていて、
それがヤマト朝廷との関係でいつしか消えた神になり、
田の神(えびす≒毘沙門天≒北辰信仰)
(大黒≒オオクニヌシ≒大黒天≒シヴァ信仰)
留守神として民の間に伝えられた。
甲賀三郎の伝説は面白い。

http://washimo-web.jp/Tanokami/TanokamiIndex.htm
鹿児島の田の神についての特集サイトさん。

 

 

TITLE: カガセオ幻想(14)

CATEGORY: こふん DATE: 04/19/2018 08:38:26


 

 日本書記や古事記は、日本神話を古めかしく別世界のことのように描いているが、成立時期が新しくて8世紀初頭の奈良時代。
紀元後79年にはポンペイが火砕流に埋まったし、紀元後4世紀にはキリスト教がローマ国教化されて、多神教的な教えは異端とされ東方へ流出、7世紀には景教が中国の唐で流行した。

 7世紀の飛鳥時代に日本に伝来した仏教とは、救世主(弥勒)信仰の景教(ネストリウス派=異端キリスト教)の要素が強かったという説もある。
紀元1世紀のローマでは、キリスト教は新興勢力で、火山灰に埋もれたポンペイでは「ディオニュソス(ワインと豊穣の神、聖樹は松)」が厚く信仰されていた。

 紀元1世紀のギリシアの神官プルタルコスの著述「オシリスとイシスの伝説」によれば、ギリシアのディオニュソス信仰(秘儀を含む)は、エジプトのオシリス・イシス信仰に酷似しており、ほぼ同じ神とみなされる。
豊穣神の秘儀についてミトラ教も類似しており、これら信仰の共通点は天体信仰を含むこと。

 キリスト教が三位一体の神学論争をローマで繰り広げ、多神教世界を繋ぐ星・日月・暦にもとづく天体信仰を「異教」と排除したのが4世紀。
排除された知識人が流出、東方文化に影響を与えていても不思議ではない。
陸路も海路もあった。
地中海文明の天体信仰が、5世紀の古墳時代の日本にも伝播していた?

 様々な派に分かれ、東方で布教を行うキリスト教は、その土地の神が祀られる場所にキリスト教の教会を建てたという。
古事記・日本書記に語られる「天津神・国津神」の関係に似ている。
飛鳥時代に景教が伝来、奈良時代には仏教を国教化して大仏の像を造り、各地の水神を弁財天とする国分寺が建立された。

 文字で記録されていない古代日本の信仰がどんな形であったか、遺物から広げる想像の域でしかないが、少なくとも古墳時代の日本には天体信仰があり、王墓を彩っていた。
飛鳥時代に景教(異端キリスト教)が伝来、奈良時代には天皇家は仏教を国教に選び、各地に国分寺を建て、土着神は仏教に習合された。

 奈良の都は、貴族・役人が集中して住むエリアだった。
国家の中央集権化に伴い、古事記・日本書記など日本神話を編纂したが、必ずしも古代日本の信仰(としてまとめられたライフスタイル)の全貌を伝える内容ではなかろう。
日本書記に記されない謎の列石など各地に残る。
それを蛮族の文化とはいえない。

 先住の民の文化とは、アフリカ大陸を出発して数万年、海路あるいは陸路を越えて東の果ての島国にたどり着き、自然の風土を保ちつつ適応し、生き抜いてきた祖先の開拓精神そのものだ。
幾重にも渡来する人々がいただろうが、様々な時代・地域から持ち寄られる異文化(あるいは同根文化)と融合してきた。

 寛容な多神教の文化が、明治維新以降、天皇崇拝・太陽女神(天照大神)への国家神道的な色彩に塗り替えられ、東西文化の融合する(けれど土着神との習合の痛みも当然あって、長い歳月のうちに根付いた)仏教文化を「廃仏毀釈」で破壊し、神国として富国強兵・教育勅語で軍国主義へと進んだ悲しい歴史。

 おおざっぱにいうと、謎の星神、語り残されなかった先住民の星神=埋もれたカミサマは、それだけ存在感の大きいカミサマで、案外グローバルなカミサマでもあったのだろう、夜空の星は世界のどこから見上げても目印になる。
そして、この混迷の世に気になるカミサマでもある……明治150年なんて小さい。

 

 

TITLE: かごめ かごめ(2)

CATEGORY: こふん DATE: 04/19/2018 08:22:06


 

かごめ かごめ
かごのなかの とりは
いついつ でやる
よあけの ばんに
つると かめが すべった
うしろのしょうめん だあれ

「かごめ」を王墓と解釈できないかな?
古墳は、
かご型の堀にかこまれた多重円(め)に
壺の注ぎ口がついた形。
古墳に葬られた王の魂(鳥)は、
いつ再生復活するのか?

古墳は、神社とは違う。
古事記では「みささぎ」と記していた。
神社は鳥居によって神域を示し、
奥に宮があったり御神体(ときには岩や山)がある。
鳥居が象徴するように、神域への入り口だ。
いっぽうの古墳は民が詣でるものではなく、
封印された王墓だ。
ピラミッドも同じ。
祖霊が眠り再生する舞台装置。

ケルトのアーサー王伝説では、
アーサー王は妖精の丘に眠り、
終末のときに角笛が吹かれると目覚め、
騎士たちを率いて再び戦うのだという。
ケルトには豊富な妖精譚、
ドルメン(巨石)信仰や、
ラース(塚=墓所)信仰、
そして常世の国信仰があった。
これは日本の東北の民話(妖怪譚)とほぼ同じと感じる。

前方後円墳の形を不思議だとは思っていたが、
これといったイメージも浮かばず、
それにまつわる物語を読みもせず伝え聞いてもいないので、
とくに関心も持たずにいた。
しいてあげるなら、
インドのシヴァ神の「リンガとヨーニ」に似ているかな……と。
ところがふいに思い浮かんだ、「再生の壺」?

生命力の象徴として壺自体が装飾のモチーフとされた[1]。
古代オリエントでは生命力を象徴する生命の樹と呼ばれる文様があったが、ヨーロッパに伝播する過程で「生命の泉」を表す壺の中から植物がのびた図像に変化し、装飾の図柄として好まれた。

初期のキリスト教世界では、壺はキリストの復活と再生を象徴する洗礼盤を暗示し、キリスト教の信徒を象徴する鳥獣が壺の左右から水を飲む文様は、キリストと信徒の関係を示すモチーフとして重要な役割を持った。

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%A3%BA&oldid=66877836
上記、Wikipedia より引用。

Wikipedia「壺」の記述によれば、
かつて壺は再生の器としてシンボライズされていた。
濠(水のかご)にかこわれた壺(墓所)の中で、
眠っていた王の魂が再生する、
慈雨・流水のめぐみをもたらすイメージだ。
円墳の前に設けられた方型は、
壺の注ぎ口であり、
再生した王の魂の出口、
恵みの流出口となる。

豊かな水あるいは食物など、
恵みが湧き出てきたり、
生命が再生する「聖なる器」は、
神話の大きな要素だ。
聖書の「イエスの山上の教え」で魚やパンが出てくる籠。
ケルトの善神ダグザが持つ豊穣の大釜。
アーサー王の円卓の騎士たちが探し求める「聖杯」。
大仙山古墳にも、ガラスの青い壺と白い皿が眠る。

 

 

TITLE: かごめ かごめ

CATEGORY: こふん DATE: 04/18/2018 10:55:51


 

かごめ かごめ
かごのなかの とりは
いついつ でやる
よあけの ばんに
つると かめが すべった
うしろのしょうめん だあれ

「かごめ」を王墓と解釈できないかな?
古墳は、かご型の堀にかこまれた多重円(め)に壺の注ぎ口がついた形。
古墳に葬られた王の魂(鳥)は、
いつ再生復活するのか?

よあけの ばんに
つると かめが すべった
うしろのしょうめん だあれ

「夜明けの晩」は、夜明けの日食、それとも夜明け前の闇、
夜も朝も区別ない時間の混沌?草創期の王国の苦難?
つるは千年、かめは万年。
つるは丹頂鶴なら新興の日の出の神、かめは玄武の例から古代の山神。
一緒にすべった?

日食なら、つる(日輪)かめ(日輪をかくす月影)
つるとかめがすべって、日輪がかげり闇になり再び光がひろがる。
長い時・信仰・王国の時代イメージなら、つるもかめもすべって、
大混乱期、秩序の崩壊・再生の時期。

うしろのしょうめん だあれ

王墓に眠りつづける魂がめざめるのは、そのとき。

 

 

TITLE: 星の印の鈴をつけた馬(2)

CATEGORY: こふん DATE: 04/18/2018 10:35:35


 

お盆の迎え火・送り火、
その炎に葉の先から水を滴らせたり、
立ち昇る煙にのって
「御先祖さまが訪れる」と宵闇に語る。
ナスの牛、キュウリの馬を作って祖霊の乗り物とする。
そんな風習は、
奈良時代以降の仏教の行事なのだろうか。
もっと古い祖霊信仰に由来しているのでは。
古墳の埴輪の馬ほどの古さの?

奈良時代以降、
仏教の国教化・律令制・天皇制を中心とした
中央集権国家への道を歩み始めた日本。
古事記・日本書記・万葉集などの
古典が残されているのも8世紀の奈良時代からだろう、
それ以前の、たとえば5世紀の古墳時代は
神話の領域になってしまう。
メソポタミアの粘土板の神話は5000年前の記録だ。

紀元後5世紀の古墳時代を神話の領域とし、
8世紀初めに成立した古事記・日本書記・万葉集は、
世界史のレベルで考えれば新しい。
キリスト教が世界宗教となったのも、
ここ2000年で新しい。
それ以前に、
多神教的な東西文化が融合した時代が長くあった。
日本の古典文学は、世界の神話の影響を受けている。

 

 

TITLE: 星の印の鈴をつけた馬

CATEGORY: こふん DATE: 04/18/2018 10:28:46





昭和13年に大阪府堺市から出土して(伝仁徳陵)
アメリカのボストン美術館の所蔵品となった銅の馬鐸(高さ18.7cm)

……スケッチ画をさらに自分で真似して
書いたけど大幅に歪んでしまった……

刻まれたデザイン、これって宇宙樹かな?
地下に根があって、
上中下の三階層、右左に張った枝、斜線含めて星印だ。

馬を飾る馬鐸に「宇宙樹あるいは星印」が描かれ、
やはり馬具と推測される三環鈴が「五十鈴」と呼ばれ
天河神社(←天河=天の川、五十=北天の星神エンリルの聖数)
の神宝だったこと。
仁徳陵と伝わる5世紀の古墳の被葬者は、
死後の旅路を「星の印の鈴をつけた馬」に乗って
天上世界へ導かれたのだろうか。

大仙山古墳(仁徳天皇陵)は、
その規模の大きさから、
5世紀の古墳時代の西日本に君臨した王の墓とされる。
中国の文献では、
その頃の「倭の5王」の名が記され、
大仙山古墳は「讃=サン」王か
「珍=ティン」王の墓に比定されるという。
サンなら参で、オリオンの三ツ星。
ティンなら月神シンを奉じた王?

など、妄想が次々にひろがっていくほどに、
遺物から垣間見る古墳時代の王は、
星の世界への信仰を王墓にデザインして
後世に伝え残していった、のかもしれない。
そして、星の世界と地上世界をつなぐ神話群は、
汎ユーラシア的に広がり共有されている。
発祥は古代中東バビロニアの占星術とされる。

なぜ奈良時代に成立した日本書記で、
星神「カガセオ」が
ヤマトの神々にまつろわぬ悪役とされたのか、
不思議になってくるほど、
5世紀の古墳時代の王墓の遺物からは、
汎ユーラシア的な宇宙観
(宇宙樹=冥界からの湧水と天界の北極星とを結ぶ不動の軸、星信仰)
のニュアンスが漂ってくる。
符号していく。



 

 

TITLE: 三環鈴のゆめ

CATEGORY: こふん DATE: 04/17/2018 19:15:14



三環鈴という謎の音具。
中国の北方騎馬民族国家・燕の馬具(馬につける鈴)で
同様なものが見つかっているそうだ。
日本には5世紀古墳時代に三環鈴が渡来し、
各地の古墳(九州・尾張・北関東)から銅鈴が発掘されている。
アメリカのボストン美術館には、
大阪堺市から出土した三環鈴が所蔵されている。


三環鈴を祀っている天河神社 Wikipedia のリンク

http://www.tenkawa-jinja.or.jp/
天河神社ホームページ

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%BD%B9%E5%B0%8F%E8%A7%92&oldid=66505109
天河神社ゆかりの 役小角(エンノオヅヌ)Wikipedia のリンク

三環鈴によせる夢想。
エンという音との縁。
古代中国「燕(エン)」の国より伝播した馬具。
「役小角(エンノオヅヌ)」という
修験道の行者が開いたという天河神社の神宝、
「五十鈴」は三環鈴。

エンは、
古代メソポタミアの人々が自称に用いた「キ・エン・ギ」
最高神「エン・リル」などの語を想起させる。

エン(王)リル(風)の意。
古代中東の最高神エンリルは風の神、山の神、海の神だった。
秘められた聖数は五十。
これらの神話は、
楔型文字が刻まれた粘土板(タブレット)に保存された。
エンリルは、
バビロニアの占星学とともに伝播した。
赤道を統べるアヌ、南天を統べるエンキ、北天を統べるエンリル。

エンリルは
創造神アヌの子・神々の会議の議長。
北天の星座(獣帯)を統べる牧者(狩人)とされた。
古代中東で
オリオン座を「アヌの真の羊飼い(狩人)」と呼んだのは、
エンリル神への信仰。
オリオンの三ツ星とエンリル神とが結びついた
「五十鈴(いすず)」は、
秘教的な山岳信仰も伴い、日本にも渡来?

 

 

TITLE: 剣と鏡と鈴(memo.2)

CATEGORY: こふん DATE: 04/17/2018 18:53:51






「伝仁徳陵古墳(大仙古墳)出土品」

剣の柄頭。
紋様スケッチを真似て自分でも書いてみたけど、
三角に区切られた中に植物。
三重の楕円の花または実、
そして唐草紋様のような葉やツル。
どこの地域のどの紋様かはわからないけど、
大陸由来の、
エジプト・ローマ辺りにもありそうな
唐草紋様に似ている……?



★細線式獣帯鏡(直径23.5cm)…獣帯を刻んだ鏡。
獣帯はバビロニア発祥の星座の連なり。
黄道12宮の原案。
紀元5世紀頃の大阪・堺にオリエンタルな宇宙観が伝播。

「伝仁徳陵古墳(大仙古墳)出土品」銅の鏡。
細線式獣帯鏡(直径23.5cm) 獣帯に刻まれているのは、
青龍・朱雀・白虎・玄武。
中国の星暦では、
星空を東西南北のエリアに分けて四神獣を配し、
月の二十八宿をそれぞれ七宿ずつ各神獣に割りふり、
星図を描いたのだという。
道教・陰陽道は星信仰の影響が大。



★馬鐸(高さ18.7cm)…アステリスク。
宇宙樹紋様。
ば‐たく【馬×鐸】の意味

出典:デジタル大辞泉(小学館)
馬具の一。
中につるした棒と触れ合って鳴る青銅製の小さな鈴。
日本では古墳時代の飾り馬の胸につるした。
中国では馬鈴とよぶ。





★三環鈴(高さ6.3cm)…まるに三ツ星。
オリオン座の三ツ星だったら面白い。
あるいは日月金星か。




以上
「伝仁徳陵古墳(大仙古墳)出土品」
剣と鏡と鈴についての
memo




 

 

TITLE: 剣と鏡と鈴(memo)

CATEGORY: こふん DATE: 04/17/2018 17:48:16


仁徳天皇陵古墳(大山古墳) 堺市
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/dkofun/database/nintokutenno.html
仁徳天皇陵古墳百科 堺市 http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/kofun.html
石室からは何が発見されたの 堺市
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/dkofun/nazo/naibu/sekishitsu.html
仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)からは鏡がみつかったというのは、本当? 堺市
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/rekishi/dkofun/nazo/naibu/nintokutenno.html

ば‐たく【馬×鐸】の意味
出典:デジタル大辞泉(小学館)
馬具の一。
中につるした棒と触れ合って鳴る青銅製の小さな鈴。
日本では古墳時代の飾り馬の胸につるした。
中国では馬鈴とよぶ。

細線式獣帯鏡(直径23.5cm)…獣帯を刻んだ鏡。
獣帯はバビロニア発祥の星座の連なり。
黄道12宮の原案。
紀元5世紀頃の大阪・堺にオリエンタルな宇宙観が伝播。

三環鈴(高さ6.3cm)…まるに三ツ星。
オリオン座の三ツ星だったら面白い。
あるいは日月金星か。
馬鐸(高さ18.7cm)…アステリスク。
宇宙樹紋様。

昭和13年の『考古学』という雑誌の9巻1号には、百舌鳥村から出土してアメリカのボストン美術館の所蔵品となっている銅の鏡、太刀の柄頭(つかがしら)、銅の鈴、銅の馬鐸が紹介されている。
(堺市 文化観光局 博物館 学芸課HPより)
仁徳天皇陵古墳(大仙古墳)からみつかったという確証はないので、「伝仁徳陵古墳(大仙古墳)出土品」の資料としてよく使われている。
(堺市 文化観光局 博物館 学芸課HPより)

 

 

 

TITLE: カガセオ幻想(13)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 16:33:38


大三島の神さまは、
大山祇神(オオヤマツミノカミ)
またの名をオオワタツミノカミ(ワタツミは海のこと)
国母神コノハナサクヤヒメの父神。

国津神。

こうした山の神
(風の神・海の神・嵐の神・天体神などの性格も加わる)
が最高神の位置づけなのは世界共通で、
中東のエンリル、インドのシヴァが有名。


Wikipedia 三嶋神社(京都市)

京都の三嶋神社は、うなぎを神として祀る。

祭神はオオヤマツミノカミ、コノハナサクヤヒメ。

平安時代の創建だけど、
国土神であるオオヤマツミノカミを、
もう一度見直そうとしてたのかもね……
仏教のカミサマ・ホトケサマに平定・習合された
古い国津神(三島神社の神)を。



星・星座に関する方言 #weblio オリオン座を参照オリオン座


カセボシ(高知・愛媛)
オリオンの三ツ星の和名のひとつ。

オリオン座には、和名が豊富だ。

また石川県では、シリウスを「風星」と呼ぶらしい。

カガセオと、語感が似ている。


高知・愛媛でオリオン座の三ツ星を
「かせ星」と呼ぶ伝承があったのだから、
カガセオ伝説も残っていたら面白いのに……
村上水軍の末裔で、
家紋が「まるに三ツ星」という方のブログ発見。

これはオリオンの三ツ星ずばり。

海洋系の民の間で、
星神への信仰があったのだろう。

星は、夜の航海の目印になる。



カガセオ(香香背男)について妄想とめどなし。

文献がないのだから、むしろ自由な妄想の余地がある。

似た語のカカシ(案内子)から、
山の神・田の神・風の神、
そして一本足の巨人、
オリオン座のポーズから力士型のハニワ戦士の幻想へ……



四国にはヤマチチ伝説が残る。

妖怪は、神の零落した姿ともいう。

豊穣や災いをもたらす妖怪ヤマチチには、
かつて偉大だったオオヤマツミノカミの
原初的な面影が残されているかもしれない。



(山父・山爺 Wikipedia )
https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E5%B1%B1%E7%88%BA&oldid=52721641



星香香背男は、
タケミカヅチやタケフツ、シドリノカミに平定され
東日本の鹿島神宮の要石などで鎮められた神という。


地震を起こすオオナマズを巨石で封じ祀るなど
「古代の国土神が、なゐ(地震)の神となって、
粗末な扱いをすると祟る」
は奈良平安から続く信仰だが、
「地震・雷・火事・親父」
と怖いものの筆頭にあげられて、
現代にもひっそりと息づいているのかもしれない。



  

 

 

TITLE: カガセオ幻想(12)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 15:33:54


ホシノカガセオのイメージ(まつろわぬ星神)

・オリオン座
・山風・海風
・天の川
・シリウス
・水がめ
・大犬
・銅色の輝き→実った穀物、熟した穂
・太陽の先触れ
・狩人・漁師
・勇者、武人
・巨石
・三ツ星の帯、剣、クシ
・夜明け、日の出、新年
・雨、雨期
・伸ばした腕、片足立ち
・案山子etc.


ホシノカガセオのイメージ2(派生するイメージ)

・埴輪の力士→現代にも続く相撲のポーズ≒オリオン座の勇姿
・鎮め石に封じられたナマズ→暴れると地震をおこす≒「なゐのかみ」
・矢に射られる的星
・塩を盛った山の四方を串で刺して鎮める神事
・鎮め石
・ばらばらに砕けた巨体(石)
・隕石 etc.


 

 

TITLE: カガセオ幻想(11)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 15:26:47


古代中東語では、シリウス=「海の水をはかるもの」

http://www.atsutajingu.or.jp/jingu/shinto/yodameshinji.html

熱田神宮の世様(よだめし)神事、毎年1月7日。

斎甕に1年間汲み置いた水の減り具合を、
大幸田神社の社殿前で計り、
1年の雨量や旱魃の有無を占う。

1月12日に神楽殿で甕に清水を計り入れ封をして、
東宝殿の床下に納める。



バビロニア カクシ[サ]星:海の水を量るもの

天津甕星(アマツミカボシ)


熱田神宮は尾張三ノ宮だそうだ。

三といったら参、
オリオン座(三ツ星)のことで、
古代中東・エジプトで「サフ」と呼ばれた星座。


もしかして、熱田神宮は、
古代尾張の星神信仰の聖地だったのでは……
名古屋は、星宮と縁の深いウナギ文化。

アツタの語源が、
古代オリエントの星神アッタルだったら面白い。


 

 

TITLE: カガセオ幻想(10)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 14:59:13


金星には男性的な軍神の面影もあり、
アッタルという中東西部(トルコやシリア辺り)
発祥の金星神は、
広くオリエントで崇拝されたが、
最高神エンリルの王座を奪わんとして破れ、
冥府の王となったという。

このアッタル神話が、
堕天使ルシファーのひな型という説もある。

黎明を導く悲運の英雄像でもある。



「銅色に輝く鎧のアキレウス」は、
トロイ戦争で戦局を動かすほどの勇者でありながら
ギリシア勢の勝利を待たず、
ちいさな弱点で悲運の最期をとげる(アキレウスのかかと)。

夜明けを導くが、
太陽(王者)の輝きの前に
露と消える金星(軍神・勇者)である。

悲運の英雄は日本神話ならヤマトタケルだろう。



たとえば金星神的な物語の型にはまって
江戸時代の黄表紙など愛好されたのが、
源義経かもしれない。

悲運の美しき軍神像は、
日本人の好みを映した「判官びいき」という言葉も生んだ。

その祖型ともいえる悲劇の英雄ヤマトタケルだが、
不思議なことに東北(福島)で
ダイダラボッチと同一視する民話が残る。



「かかなべて」「かがなべて」連歌の
古事記での物語られ方から、
暗喩的にヤマトタケルと香香背男とが
関連づけられている
(気がしないでもない、星神への淡い糸だ)
……つまり東国遠征の主人公は、
ヤマトの王にはならず、
東北の文化英雄的な開拓神(ダイダラボッチ)の
面影をもつ、マージナルな存在。



マージナルマン【marginal man】(三省堂 大辞林)
互いに異質な二つの社会・文化集団の境界に位置し,その両方の影響を受けながら,いずれにも完全に帰属できない人間のこと。
社会的には被差別者,思想においては創造的人間となりうる。
境界人。
周辺人。




縄文系の巨石信仰を素地として、
海洋民の星神信仰
(シリウス・オリオン座)が加わり、
そこへ金星神の面影をもつ文化英雄
(軍神・男性性&豊穣・女性性)が懐柔したという
「天津甕星・香香背男」の伝説。


幾重にもマージナルな魅力を秘めて、
記されなかった・失われた古代の物語への興味はつきない。


 

 

TITLE: カガセオ幻想(9)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 14:28:10


天武天皇(大海人皇子)は道教に詳しく、
自らを北極星(天皇)とし、
民の星神信仰を禁じた(北辰に灯火を献ずることを禁じた)。

仏教が国教化され、
天武天皇の宗教改革以降に編纂された古事記・日本書記では、
星神への信仰は、
わずかに香香背男に関する記述のみ。

汎ユーラシア的な星神の面影はうすい。


http://www.warajimatsuri.jp/minwa/
星神の面影をさがすうち、
海洋民の「だいだらぼっち伝説」にたどり着いた。

三重県伊勢志摩の民間伝承だ。
この辺りは、
天武天皇に「北辰に灯火を献ずることを禁じられた」
まさに当事者的な地域だったはず。

ダイダラボッチ≒天狗≒カブロギまたはカムロギの神、と伝わっている。



http://furusato.sanin.jp/p/area/matsue/34/
この神さま……らしい。


カッカブ・リク・ク(バビロニア 犬星)
ムル・リク・ウド(古いアッカド語 太陽の犬星)

加夫呂岐 熊野大神(クマノオオカミ)
カブロギ、またはカムロギ。

カッカブ・リク・ク……

古代中東から星図や暦とともに伝播した、
シリウスの名前が語源だったら面白い。



神社にお参りにいかずとも、
ほんとの昔は
野原や水田、稲穂を吹き渡ってくる風に神様がいて、
その風がどこから吹き寄せたかによって
山の神、海の神だったのだろう。

星の光や月の光を器の水に映して、
神の宿った聖水としたのだろう。

朝日も夕日も神様だし、
お天道様がすべて見ている、と人は信じていた。


埋葬された古代の王の墓を飾っていたのは、
星の絵や舟の絵だったという。

供え物は、たとえば聖水を捧げる巫女、
力士、狩りをする人の埴輪だったという。

巫女は、遠くナイルの水を恵むイシスの面影、
力士はオリオン座の勇姿、
狩人は牡牛退治のペルセウス座をかたどっていたなら?

悠久のロマン……☆


 

 

TITLE: カガセオ幻想(8)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 14:11:17


巨人で狩人のオリオンは、海の中を頭だけ出して歩いているところを、
その頭を金色の岩と見誤った恋人アルテミスに射られて命を落とした。
巨人・岩のイメージ。
またホメロスの物語では、
強敵ヘクトールさえ退けた不死身の武将アキレウスは、
唯一の弱点のかかとを美男子パリスに射られて命を落とした。

カガセオはフツノカミ・タケミカヅチを退けた後、巨石と化し、
日に日に大きく天にも届くほどに伸びた。
そのため建葉槌命が金属の靴(沓)で石を蹴り砕き、
石(御魂石)に荒魂を封じ、上に宮を建てた……
という悪神封じの伝説、大甕神社に伝わるそうだけれど、
なんとなく「かかと」「金属」でアキレウスを連想する。



ホメロスはイリアスの中でシリウスの光をアキレスの鎧の銅色の輝きに なぞらえた。
ギリシア名はオシリスと関係があるとも
バビロンの楔形文字でカク・シ・ディと呼ばれた 銅に似た輝きと述べられた

(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary より引用



なぜ銅色の輝きなのか。
シリウスは青白い。
輝く炎の色というが、赤い星でもない。
明るく白い星だ。

青白いシリウスがなぜ赤い星と記されたのか、
古代文献をめぐって諸説あるが定説はないらしい。
「銅色の輝き」について、古代エジプトやローマで
「銅=金星=女神イシス(鏡)」といった
イメージ群が知識人に共有されたため、
「シリウス=イシスの星=銅色の輝き」のイメージが
派生したのかもしれない。

現代でも♀は国際的に銅のシンボルマークとされる。
古代エジプトではアンクと呼ばれ、
金星のシンボルマークでもある。
金星=豊穣の女神
(エジプトではイシス、中東ではイシュタルやイナンナ)≒シリウス
となり、明けの明星・宵の明星の輝きと、
シリウスの輝きとが重ねられ物語られたのかもしれない。


 

 

TITLE: カガセオ幻想(7)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 10:09:05


カッカブやカル・ブは犬の意味、リクは星の意味、かな。
「サ・マス」は「シャマシュ(太陽神)」、
「ウド」も「ウトゥ(太陽神)」として今に伝わる。

北関東の口伝のカガセオの古称「カウラザメ、カオラザメ」は、
「カル・ブ・サ・マス」に少し似ている、かも。
「カウラズ」犬、「シャメ」太陽神。

カルデア人 カク・シシャ(指導する犬星)ドウ・シシャ(指導者)
バビロニア カクシ[サ]星:海の水を量るもの
「カガセ」「カカセ」に少し語感が近い。

天津香香背男、星香香背男、香香背男……
天津甕星というヤマト朝廷に最後までまつろわなかった星神、
やはりシリウス信仰の人々の指導者だったかも。

……と、イメージが広がる暗喩的な書き方を、
古事記・日本書紀があえて選んでいる気がしないでもない。
記紀の編纂者は、当時そうとうに古今東西の文献に通じ、
世界の神話に詳しかったのではないか。
恒星シリウスについての
ギリシアの文書「アキレウスの鎧のように輝く」の記述を、
反映したのかも。




 

 

TITLE: カガセオ幻想(6)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 09:54:17


カルデア人 カク・シシャ(指導する犬星) ドウ・シシャ(指導者)
バビロニア カクシ[サ]星:海の水を量るもの
バビロンの楔形文字でカク・シ・ディと呼ばれた 銅に似た輝きと述べられた

古代オリエント(中東イラク)のシリウス名。
バビロニアはジグラッドで神官が天体観測を行い星座・天文歴発祥。


カッカブ・リク・ク(バビロニア 犬星)
カル・ブ・サ・マス(アッシリア 太陽の犬)
ムル・リク・ウド(古いアッカド語 太陽の犬星)



シリウス Sirius 天狼星 Dog star
地球から見える恒星で最も強く輝く星。
大犬座(Canis Major)の主星、α星。
世界各地で神話伝承がみられる。
特に西アジア、 地中海世界(ギリシャ、エジプト)、 インド、中国まで「犬星」といった同じ様な扱いをされているのは面白い。
ギリシャ神話ではオリオンの犬。
シリウスSiriusはラテン語で意味は「光輝くもの」「焼き焦がすもの」。
ギリシャ語 セイリオスSeiriosが由来。
古代エジプトではソティス。
夏至のころ、ソティスが太陽とともに東天から昇ってくる 日を年初(夏至正月)とした(太陽暦の始まり)。
毎年この頃にナイル川の水量が増し始めることを知ったという
「ナイルの星」 「イシスの星」として崇められた。
古代西アジア(中東)地域では「太陽の犬星」とよばれた。

(略)ホメロスはイリアスの中でシリウスの光をアキレスの鎧の銅色の輝きに なぞらえた。
ギリシア名はオシリスと関係があるとも

(C) 幻想世界神話辞典 - GENSO SEKAI Myth dictionary より上記 引用


国文学の古い文献からカガセオ(香香背男)の名前の由来はわからないのだから、いっそ古代バビロニアの星由来あたりに飛躍しても面白い。

たとえばウツノミヤ(宇都宮)の地名が、古代メソポタミアの太陽神ウトゥ信仰に由来すると、うそぶいたって真偽はわからない。
ウツクシイ、ウツス、ウツツ……

カッカブ・リク・ク(バビロニア 犬星)
カル・ブ・サ・マス(アッシリア 太陽の犬)
ムル・リク・ウド(古いアッカド語 太陽の犬星)
カルデア人 カク・シシャ(指導する犬星)ドウ・シシャ(指導者)
バビロニア カクシ[サ]星:(海の水を量るもの)
バビロンの楔形文字でカク・シ・ディと呼ばれた
(シリウス)

 

 

 

 

TITLE: カガセオ幻想(5)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 09:21:33


東北の民話で、湖から川を創ったり、大岩を投げて山を創ったりするダイダラボッチが登場するが、これがヤマトタケルに置き変わっていたりする。
ヤマトタケルは東国遠征したヤマト側の征服者なので不思議だったが……
たとえばオリオン座に投影された、雄大な創世の英雄神の面影がかすかに宿っている?

日本書記成立は、天武天皇の宗教改革(土着の北辰信仰=星神信仰の禁止)以降なので、各地の星神はおしなべて悪神・存在していない神にされた可能性あり。
古事記では、ヤマトタケルが「新治筑波を過ぎて幾夜か寝つる」と片歌で問いかけ、御火焚の者が「かかなべて夜には九夜日には十日を」と答えた。

「かかなべて」または「かがなべて」、「月日を重ねて」の意味。
ヤマトタケル東国遠征からの帰路、山梨の火焚き老人と交わした会話。
これ、まつろわぬ神カガセオの「かが」を含んだニュアンスでは?
「カガ(セオ)おしなべて平らかに過ごした」つまり東国の熟蝦夷(にぎえみし)を懐柔した、の意では。


日本の星の神。
まつろわぬ星神。
フツノカミ・タケミカヅチの葦原中国平定に抗い、建葉槌命(タケハミカヅチノミコト)に服されたという。
タケミカヅチの神と並び、風神・雷神のモデルとも言われている。
常陸国の大甕山(風神山)に居を構えて東国を支配していたと言われる。

www1.atwiki.jp/occultfantasy/

フツノカミ・タケミカヅチを退けた後、巨石と化し、日に日に大きく天にも届くほどに伸びた。

そのため建葉槌命が金属の靴(沓)で石を蹴り砕き、石(御魂石)に荒魂を封じ、上に宮を建てた。

現在御霊石は鎖場になっており、登ることができる。



とりあえずメモっとこ(妄想・断定調)で・・・
ホシノカガセオは、・イズモ系(物部氏系?)の古墳時代の豪族・海洋民の国津神と、縄文人の信仰が融合したダークヒーロー。
ダイダラボッチ的な古代の創造神だった可能性。




 

 

TITLE: ウナギイヌ幻想(3)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 08:49:38


「ウナギイヌ」は赤塚不二夫の奇想天外なキャラクターだが、不思議なことに、ウナギもイヌも「オリオン座の土用星、大犬座のシリウス」という古代の新年の豊穣祭祀に関わる。
めでたい偶然だ。
これらは慈雨の豊穣神だから、日本の風土では龍神だろうか。
電気ウナギイヌ→節電型へのキャラ進化も面白い。


このブログさんでは、古代エジプトのウナギ?のミイラ箱について紹介。


「無限∞空間」さんはスゴイなぁ……検索すると行き着く。
いつも。

 ∞∞∞
 無限ていうより夢幻空間……




「電気ウナギイヌ」から始まって、
エジプトの「創造神アトゥム」に至る。
日本古代の「ホシノカガセオ」について妄想しようと思いつつ、
横道にそれているような、それていないような。
ハニワ戦士のイラスト描くつもりから脱線してるけど……




 

 

TITLE: ウナギイヌ幻想(2)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/17/2018 08:33:37

「電気ウナギイヌ」から妄想。
熱田神宮で古来「クサナギノツルギ」を安置したのは「土用殿」。
土用ってのは季節の変わり目、土用の丑の日のウナギが有名。
草薙剣は、見た人の口承記録では「ウナギ」に似てる。
土用星はオリオンの三ツ星。
傍らのシリウスは大犬座。
星宮神社でウナギ食用を禁じる例あり。

クサナギノツルギをまつる熱田神宮と関りが深い
カミチカマ神社(尾張のミヤズヒメの父神)は、
海辺の製塩の民の星神信仰も伝える神社。
熱田神宮のクサナギノツルギを安置していたのは「土用殿」。
神剣も、星信仰との関連が?
岐阜や北関東など、各地の星宮神社でウナギを神聖視。
土用の丑のウナギの日。

牛はオシリス(オリオン座と同一視)の聖獣だった。
古代エジプトでは雨期(ナイルの氾濫、新年の訪れ)を告げる、
初夏の夜明けに東の空を昇るシリウス星(大犬座)が、
女神イシスの星と呼ばれた。
天の川のほとりの大犬座は、冥府への案内役アヌビス(犬頭の神)。
アヌビス像はお稲荷さんの狐そっくり。

夏の夜明けの土用星(オリオン座の三ツ星)をめぐる祭祀で、
丑の日(オシリス神=牛)に食される犠牲のウナギが神聖視される、
各地の星の宮ではそんな古代信仰があったのかもしれない。
クサナギノツルギが、元来ウナギをさばく剣だったら面白いな……
シリウスの大犬座がお稲荷さんの狐だったら面白い。

 

 

 

 

TITLE: ウナギイヌ幻想(1)

CATEGORY: 日記 DATE: 04/17/2018 08:25:42

長谷川博己 x 電気ウナギイヌ
youtu.be/v3gs7HaXHZo @YouTubeさんから

「電気ウナギイヌ」
こんなキャラあったんだ……奥が深い。
(;'∀')

長谷川博己さん 東京ガス エネファーム 電気ウナギイヌと節電気ウナギイヌ
youtu.be/L_Z6ERne_Gk @YouTubeさんから

節電気ウナギイヌは、カッパみたい。
ファンタスティック☆彡

(赤塚不二夫って、満州からの引揚者で大変な苦労人だったのね、
Wikipedia読んで驚いた。
突き抜けたギャグには、そんな背景があったのか……
若い頃のイケメン美男子ぶりにも二度びっくり。
石ノ森章太郎のハンサムキャラのモデルって、
トキワ荘時代の赤塚不二夫だったんじゃ……?)





 

 

TITLE: カガセオ幻想(4)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/15/2018 18:55:48


「カゼ」という言葉の語源は、なんだろう?
あまりに身近すぎてわからない。
専門的なサイトさんにたどり着いたが、
やっぱりわからないそうだ。
東南アジア系の古層な言語に由来するらしい。
海洋系の人々が、道=風を「シ」と呼び、
「カ」は気配・香りを表す、あるいは接頭語。

古代にタイムトラベルして、
神話を物語った人たちに聞いてみれば一発で解決するのに、
そうもいかないので、あれこれ妄想する。
古代の人達も、不可解な天地の理を星空に問い、
答えもない神の物語を、さらに古代に生きた祖霊の物語を、
あれこれ思いめぐらしたのではなかろうか。
そんな気がしてならない。

語感でざっくり妄想。
カガミ=シルエットを閉じ込める籠、
古代エジプトではイシス女神のシンボル。
カガル=ふちどる。
「カガ、カゴ」が「気配、香りなどを固定し封じる」、
一方の「カセ、カゼ」が「気配、香りなどの流動、その道筋」だとして、
カガセオは……三ツ星(カセ)の籠?背は北、妹背では夫。

失われたカガセオの物語を知る由もないが、
語感のイメージからは
「オリオン座を目印とし、
その英雄神話を伝承する海洋系の先住民
(カオラザメ=甲羅ザメ=年経て知恵のある海神)がいた。
ヤマト朝廷の支配下におかれ、
その神話や神域はヤマトの神々に置きかえられたが、
各地の伝承に片鱗が残っている。

余談だが、
星籠の海 上 島田 荘司
www.amazon.co.jp/dp/406218589X/ @amazonJPさんから
「星 籠 村上水軍」などで検索したら、
こんなミステリーがあった。
面白そう?

妄想はとめどないが、
高知・愛媛でオリオン座の三ツ星を
「かせ星」と呼ぶ伝承があったのだから、
カガセオ伝説も残っていたら面白いのに……


追記:
村上水軍の末裔で、家紋が「まるに三ツ星」という方のブログ発見。
これはオリオンの三ツ星ずばり。

 

 

 

 

TITLE: カガセオ幻想(3)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/15/2018 18:40:13


星・星座に関する方言 #weblio www.weblio.jp/content/%e6%98

カセボシ(高知・愛媛)
オリオンの三ツ星の和名のひとつ。

オリオン座には、和名が豊富だ。

また石川県では、シリウスを風星と呼ぶらしい。


カガセオと、語感が似ている。

オリオンの三ツ星を「ミヅラ」と呼ぶ地方もある(東北や神津島)。
中央から離れた地域に残っている古称だろうか。
漢字で表せば「三連」か。
「ミヅラ」といえば、古墳時代のハニワなどの髪型にもみられる。
オリオン座を真ん中で束ねる三ツ星の形は、
そういえば古代貴族の髪型「ミズラ」にそっくりだ。

……上代では男性でも角髪に櫛を挿していたことが『古事記』のイザナギの黄泉下り、スサノオの大蛇退治の物語に見られるほか、アマテラスとスサノオの誓約の場面では女神のアマテラスが角髪を結う呪術的な異性装を思わせるくだりが登場する。
……
(Wikipedia みずら の記述より引用)

ミズラのクシ?

M42(オリオン大星雲/右写真):散光星雲。
オリオンのベルトの3星の南に位置する星雲である。
この星雲は、θ1星、θ2星などとともに、オリオンが腰につけた剣に見立てられ、日本ではθ星、M42、ι星を小三つ星(こみつぼし)と言う。

(Wikipedia オリオン座 の記述より引用)

……ツルギ?ミズラのクシ?

オリオン座にまつわる英雄伝説は、
日本の文書化された神話には残っていない。
が、ミズラの髪型をオリオン座の形状と重ねて
(オリオンの剣とされる小三つ星を)
髪に挿すクシ=クシナダヒメ=のエピソードとしたり、
スサノオの英雄物語に
オリオン座のイメージが重ねられているのでは?と連想。


 

 

TITLE: カガセオ幻想(2)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/15/2018 18:30:19

その昔、アマツミカボシという
ヤマト朝廷にまつろわぬ星神がいて、
日本書記にわずかな記述しか残されていない。
またの名をホシノカガセオ、アメノカガセオ、カガセオ。
北関東の伝承でカオラザメ(カウラザメ)。
北辰信仰・妙見信仰(北極星や北斗七星への信仰、道教・毘沙門天など影響)
との関連も?

天津甕星(アマツミカボシ)、
従来では金星説がとられているようだ。
ざっくり妄想。
奈良時代の日本書記より何千年も昔に成立した、
ユーラシア大陸の星暦・星座・神話伝説が日本にも伝播していたなら、
雨をもたらす星はシリウス。
エジプトの雨期・新年の訪れ(ナイルの氾濫)を告げる、夏の夜明けの星。

シリウスは、古代エジプトではイシスの星、
古代ペルシャではティシュトリャと呼ばれる慈雨の神だった。
ティシュトリャと類似する伝承が、日本の貴船神社にも残る。
シリウスの側にあって目立つのが、
オリオン座の三ツ星。
古代エジプトでは、
三ツ星より南のオリオン座をサフと呼び、オシリスと同一視。

サフ=オシリスは、イシスの夫。
中国では、オリオン座の三ツ星を「参」と呼んだ。
日本でも夜空の目印になる三ツ星はさまざまに呼ばれ、
「土用星」=夏の土用に東の夜明けの空を昇ってくる星だった。
オシリスと同一視されたオリオン座の起源は、
シュメールの星座「アヌの真の羊飼い」が最古とされる。

奈良時代の日本に、
星暦や星図とともに異国の神話伝承が伝わっていたなら
(世界基準で考えれば)、
天津甕星は慈雨の星「シリウス」(女神イシス)、
星香香背男・天香香背男は「オリオン座」(イシスの夫オシリス)
といった比定が自然な気がする(根拠はなく妄想)。
航海術を持った先住民の星信仰か。





 

 

TITLE: カガセオ幻想(1)

CATEGORY: はにわ DATE: 04/15/2018 18:21:03




カガって言葉が前から気になっていて、
ホシノカガセオ(まつろわぬ星神)、
カガシ(蛇)、
カグヤヒメ、
カグヤマ、
カグツチ……

輝く・炎のイメージだけでは
包み切れないので、
すっきりしなかった、
ずっと折々に考えていた……
で、
イメージ的にカゴを加えたら?
カゴは籠、カガルなら縁取り。

籠池なら?

籠池なら周囲をふちどる池、
たとえば古墳の周囲の堀。
香具山なら、
盆地の周囲をふちどる山、
カグツチなら
籠のように盛った土つまり竈(かまど)
……カグヤ姫なら
「体を天蓋として世界を包む夜の女神」
エジプトの壁画にそんなイメージがある。
ホシノカガセオなら……
なんだろう?星紋状の網目シンボル。

たとえば縄文土器は、
ナワ状の粘土をぐるぐる積み上げるよう重ねて、
ツボ型の器にしたりする。
カガが、蛇や籠を表す言葉だとして、
カガルって言葉は縁取る意味だとして、
カガリビが暗闇のなかで
周囲の輪郭をふちどらせる炎の意味だとしたら、
すっきりイメージがまとまる。
縄文土器をつくる人の目線で。




 

 

TITLE: メガネ男子ハニワくん☆

CATEGORY: はにわ DATE: 04/14/2018 14:39:21



こわされた古墳からよみがえった
古代のハニワくん。

いまを知る旅にでます。


少年老いやすく学成り難し、です。

そこはどこだ、どこなんだここは?と
一瞬の光陰に問いかけてみたとき
きっとハニワくんとお友達になれて、
勇気と知恵を授かるでしょう。
(*^-^*) 



(あら、文字の白いふちが
消しきれずに残っちゃったなぁ……
文官の埴輪ってないのかなぁ、
武人の埴輪しか写真みつからない。

書物もってる神さまの像って、
案外ないのかなぁ。

お稲荷さんのキツネが、
巻物みたいな物くわえてるよね……)


もなき戦士は、失われた記憶を求めて旅に出る→
旅の果て、ついに封印された「真の名」の謎に迫る→
人々の願いと戦士誕生の秘密、
解き明かされる4つの古代文字〇〇〇〇!!!('◇')ゞ




 

 

TITLE: ハニワ戦士☆

CATEGORY: はにわ DATE: 04/14/2018 14:23:44





西門豹 - ニコ百 dic.nicovideo.jp/id/4163456 #nicopedia

「百年の計を問え!」
愛馬ノマとハニワ戦士。
こわされた古墳からよみがえった古代の秘宝。
「水を治める」
「太陽の果実」
「生命の葉の首飾り」
「勇者の剣」
……とかの
冒険物語があったらいいのに☆




(とりとめなくメモ書きです)
('◇')ゞ




 

 

TITLE: お天道様が見ている

CATEGORY: はにわ DATE: 04/14/2018 13:54:07




原始的な印章は
中東の遺跡(紀元前7000年 - 6000年頃)から発掘されていて、
紀元前5000年頃に
古代メソポタミアで使われるようになったとされる。
最初は粘土板や封泥の上に押す
スタンプ型の印章が用いられた。

(上記 Wikipediaより引用)


文明の揺りかご古代中東でも
ハンコはとても重要だった。
(盗難防止のため)

品物を運搬する壺などが、
途中で開封されて
中身が盗まれていないことを
証明するため封泥をほどこし、
荷の発送主の印章を押した。
海路・陸路で品物を運搬する交易活動に伴い、
必要があって編み出されたハンコ文化なのだった。
品物を運ぶ隊商を護衛する兵士に信仰されたのが
正義の契約神・陽光神だった。

陽光神は、
太陽神というより曙光の神格化らしい。
砂漠の道を往来するソルジャーに信仰されたのは、
万物を照らし闇との境界を切り分ける
「正義と契約の神」、
行く先々の土地神とも友好的な
「友愛の神」だった。
サラリー(塩)をきちんと支払ってくれる限り、
隊商を護り荷を奪いはしない。
そんな契約か。

この陽光神は、
東西文明を結んだシルクロードを往来する隊商によって、
各地に広がり信仰された。
「正義・契約・友愛」の神であり、
旅する神であったために
各地の土地神と友好的で、ときに習合した。
多神教的なオリエント世界で、
密儀を含むミトラ教として発展、
キリスト教以前のローマで隆盛を誇った。

陽光と万物を見通すまなざしを重ね、
正義と契約によって友好を保つ軍神、
という神格は、
シルクロードの果ての島国にもきっと届いていただろう。
「お天道様が見ている」
「嘘をつくとお天道様のバチが当たる、目がつぶれる」
など古来の素朴な警告に、
視線と陽光・正義・約束の神のイメージが息づいている。






 

 

 

 

- Yahoo!ブログ「はちみつみかん」より -

 

 

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