
燈之 陰尓蚊蛾欲布 虚蝉之 妹蛾咲状思 面影尓所見
燈火の影に
かがよふ
うつせみの
妹が笑まひし
面影に見ゆ
ともしびの
かげにかがよふ
うつせみの
いもがゑまひし
おもかげにみゆ
( 万葉集 巻11-2642番 作者不詳 )
万葉集 第11巻 2642番歌/作者・原文・時代・歌・訳 | 万葉集ナビ
お盆の迎え火・送り火を思わせる
鮮やかな「炎の花」=グロリオサ。
(キツネユリとも呼ばれる)
燈之 陰尓蚊蛾欲布 虚蝉之 妹蛾咲状思 面影尓所見
燈火の影に
かがよふ
うつせみの
妹が笑まひし
面影に見ゆ
ともしびの
かげにかがよふ
うつせみの
いもがゑまひし
おもかげにみゆ
( 万葉集 巻11-2642番 作者不詳 )
万葉集 第11巻 2642番歌/作者・原文・時代・歌・訳 | 万葉集ナビ
お盆の迎え火・送り火を思わせる
鮮やかな「炎の花」=グロリオサ。
(キツネユリとも呼ばれる)
夏草や
兵(つわもの)どもが
夢のあと
松尾芭蕉(1702刊「おくのほそ道」より)
(イラスト素材)蝶の浮世絵 / 大石真虎 画
https://ukiyoestock.com/jp/1620599_02-02/
今夜、晴れるかな?
くもり空を見上げた、七月七日。
夕星(ゆふづつ)も
通(かよ)ふ天道(あまぢ)を
いつまでか
仰(あふ)ぎて待たむ
月人壮士(つきひとをとこ)
柿本人麻呂歌集(万葉集 10巻2010番 秋 雑歌・七夕)
年に一度だけ天の川を渡り、
織り姫のもとへと向かう彦星。
月人壮士とは、半月の舟の
渡し守……川岸のオリオンを
重ねてイメージすれば面白い。
夜空に浮かぶ半月の舟を
待ちわびる七夕の夜……
織り姫は、天の川の水に
裳裾を濡らし、月の舟の
とも綱をその手で取るという。
今年もまた天上の約束どおり
ふたりは再会できるだろうか。
天の川
楫(かぢ)の音聞こゆ
彦星(ひこほし)と
織女(たなばたつめ)と
今夜(こよひ)逢ふらしも
柿本人麻呂歌集(万葉集 10巻2029番 秋 雑歌・七夕)
宵闇にぽつり、としずくが落ちてきた。
七夕の夜には、よく雨が降る。
この夕(ゆふへ)
降りくる雨は
彦星(ひこほし)の
早(はや)漕(こ)ぐ舟の
櫂(かい)の散(ち)りかも
詠み人知らず(万葉集 10巻2052番 秋 雑歌・七夕)
もともと旧暦の七夕は秋の行事で、
星のきれいな半月の夜を舞台とした。
それゆえ織り姫は秋の月や萩の花と
結びつけられ、万葉集などに登場する。
(新暦以降の、梅雨明け頃の夜空とは
かなり異なるイメージだったのかも)
秋萩に
にほへる我が裳(も)
濡れぬとも
君が御船(みふね)の
綱(つな)し取りてば
阿倍継麻呂( 万葉集 15巻3656番 遣新羅使歌・七夕・女歌・宴席 )
♪ 萩の葉に銀の星粒(made with Suno)
(原詩 レモン水「萩の花に金の半月」より)
( 2024.11.17 楽曲作成 Suno )
( 2024.11.21 楽曲を一部編集)
萩の花に金の半月 – レモン水