玉かぎる

玉かぎる
髣鬢(ほのか)に見えて
別れなば
もとなや恋ひむ
逢ふ時までは

山上臣憶良

(七夕の歌)
万葉集 巻八(一五二六)


玉蜻蜒
髣髴所見而
別去者
毛等奈也戀牟
相時麻而波

玉かぎる(ほのかに係る枕詞、玉の淡い光)
もとな(むやみに、どうしようもなく)

 
( 2021.11.26 Twitter より )


玉かぎる(Bing Image Creator) – レモン水 (ginmuru-meru.com)


緑の曙光(2)


闇からめざめる緑の風、かがやく使者、
曙光を汲み、すきとおる新芽の色の杯、
緑閃光という名の魔法のつばさ。

時わたる羽音の訪れに、
星の光の泉はさざめき、
新しい季節の芽吹きを玉に刻み祈る。

伝えられたはずのその名も知らぬ、
古き女神の歩みは蛇のようにひそやか、
風に舞う羽根ほどにもかろやか。



( 2021.11.18 Twitter より )

(参照)
緑の曙光 – レモン水 (ginmuru-meru.com)

緑の曙光(Bing Image Creator) – レモン水 (ginmuru-meru.com)


オリオンは高く


「下流の方は川はば一ぱい銀河が巨きく写って
まるで水のないそのままのそらのように見えました。」

宮沢賢治 銀河鉄道の夜 (aozora.gr.jp)

9月21日は、宮沢賢治の命日。
そして中秋の名月。
9月22日は、秋分の日。
昼よりも夜が長い日々の始まり。


星めぐりの歌を銀笛で吹き鳴らす、
双子の星の水精のお宮は、
天の川の向こう岸……彼岸。


( 2021.9.22 Twitter より )