黒猫さん

うす闇にまんまるの緑の目。
子猫だったのに、
すっかり若猫さん。
いつも二匹でいたよね。

もう一匹は
無事に大きくなったかしら……
どうしたのかと思ってたよ、
元気だったね。

にゃ?
とだけ挨拶して
とおりすぎたけど

またきみに会える?
会えるといいね……


(2020.7.29 Twitter より)

シリウス

ふと目にした英詩の翻訳で、
土用(ドッグデイ)とルビがふってあった。
大犬座のシリウスにまつわる表現かと
検索したら、やはりそう。
古代エジプトでは
新年=夏の雨期を告げる目印が、
「日の出とともに東の空で輝くシリウス」
だった。
シリウスは女神イシスの名で呼ばれ、
この女神の古名はアセトとも。

古代エジプトでオシリスとイシスは、
ウシルとアセトと呼ばれていた、と
どこかで読んだ。
日本では土用は丑の日と呼ばれるが、
ウシルと語感が少し似ている。
インドの古典リグ・ヴェーダでは、
暁の女神をウシャスと呼ぶ。
季節を区切り明け初める東の空は、
古来、生活サイクルや行事の大切な起点だった。


          (2019.1.27 Twitter より)

クローバー


あさ、ひる、よる
おほしさま、おひさま、おつきさま
せんねんまえも めぐってた

そら、かぜ、つち
あらし、にじ、はれ
めばえ、そだち、みのり

みなれた
みつばのクローバー
あしもとにそよぐ

きのう、きょう、あした
りく、うみ、すいへいせん
せんねんたっても きっとめぐる

いつものことですが 乾杯 ☘


(2020.4.9 Twitter より)


つめくさの花 – レモン水 (ginmuru-meru.com)