月の船

「天の海に 雲の波たち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」 柿本人麻呂
堅物のハニワくんと異国の姫との物語。

Hey, diddle, diddle-Mother Goose

Hey, diddle, diddle-Mother Goose

  Hey, diddle, diddle,
  The cat and the fiddle,
  The cow jumped over the moon.
  The little dog laughed
  To see such sport,
  And the dish ran away with the spoon.

へい、ぎ~こ、ぎ~こ

 へい、ぎ~こ、ぎ~こ
 ねこさんつまびく バイオリンぎ~こ
 ちちうしおっかさん つきとびこえた
 ざれごとみててさ
 こいぬちゃん きゃわわ わ~ん
 そいでさ おさらとスプーン すたこらさっさ~

(マザーグース Hey,diddle.diddle 拙訳)

(2019.1.3 Twitter より)

初音を待ちわびて

ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる
(小倉百人一首 81番 後徳大寺左大臣 『千載集』夏・161)
          

時代のせいにしてメルヘン捨て去るのは
寂しいことだよ。

初音を待ちわびて夜を明かす。
そんな風流もいいじゃない?

雨あがり

土砂降りの雨がやみ
晴れ間がのぞいた。

虹の太い柱が
東天へ伸びていた。
窓辺から身を乗りだし
七色の輝きを追いかけたら、
大きなアーチが電線をまたいでいた。

東の虹が消えて、
西は灰色雲の地平。
ほんのひととき夕ぐれが
橙やバラ色の光の波で
棟々の壁を照らし、
淡い宵闇へと移ろった。

          

(2019.10.25 Twitter より)