赤いランタン

東天にまたたく火星
かけ足で来る日暮れ
ぽつりぽつりと灯る
小さなランタンたち

甘いもの好きな妖精
いたずら好きな小鬼
赤いランタンを手に
招くよ、さぁあそぼ

(2020.10.22 Twitter より)

黒猫さん

うす闇にまんまるの緑の目。
子猫だったのに、
すっかり若猫さん。
いつも二匹でいたよね。

もう一匹は
無事に大きくなったかしら……
どうしたのかと思ってたよ、
元気だったね。

にゃ?
とだけ挨拶して
とおりすぎたけど

またきみに会える?
会えるといいね……


(2020.7.29 Twitter より)

シリウス

ふと目にした英詩の翻訳で、
土用(ドッグデイ)とルビがふってあった。
大犬座のシリウスにまつわる表現かと
検索したら、やはりそう。
古代エジプトでは
新年=夏の雨期を告げる目印が、
「日の出とともに東の空で輝くシリウス」
だった。
シリウスは女神イシスの名で呼ばれ、
この女神の古名はアセトとも。

古代エジプトでオシリスとイシスは、
ウシルとアセトと呼ばれていた、と
どこかで読んだ。
日本では土用は丑の日と呼ばれるが、
ウシルと語感が少し似ている。
インドの古典リグ・ヴェーダでは、
暁の女神をウシャスと呼ぶ。
季節を区切り明け初める東の空は、
古来、生活サイクルや行事の大切な起点だった。


          (2019.1.27 Twitter より)

クローバー


あさ、ひる、よる
おほしさま、おひさま、おつきさま
せんねんまえも めぐってた

そら、かぜ、つち
あらし、にじ、はれ
めばえ、そだち、みのり

みなれた
みつばのクローバー
あしもとにそよぐ

きのう、きょう、あした
りく、うみ、すいへいせん
せんねんたっても きっとめぐる

いつものことですが 乾杯 ☘


(2020.4.9 Twitter より)


つめくさの花 – レモン水 (ginmuru-meru.com)


– Dream-Song –

あかりのない世界にともるあかり


– Dream-Song –

Sunlight, moonlight,
Twilight, starlight—
Gloaming at the close of day,
And an owl calling,
Cool dews falling
In a wood of oak and may.

Lantern-light, taper-light,
Torchlight, no-light:
Darkness at the shut of day,
And lions roaring,
Their wrath pouring
In wild waste places far away.

Elf-light, bat-light,
Touchwood-light and toad-light,
And the sea a shimmering gloom of grey,
And a small face smiling
In a dream’s beguiling
In a world of wonders far away.
     

(“DOWN-ADOWN-DERRY” Walter De La Mere 1922)


Dream-Song(Bing Image Creator) – レモン水 (ginmuru-meru.com)