月の船

「天の海に 雲の波たち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」 柿本人麻呂
堅物のハニワくんと異国の姫との物語。

初音を待ちわびて

ほととぎす鳴きつる方をながむれば ただ有明の月ぞ残れる
(小倉百人一首 81番 後徳大寺左大臣 『千載集』夏・161)
          

時代のせいにしてメルヘン捨て去るのは
寂しいことだよ。

初音を待ちわびて夜を明かす。
そんな風流もいいじゃない?

わが衣手に

君がため
春の野にいでて
若菜摘む
わが衣手に
雪は降りつつ

きみがため
はるののにいでて
わかなつむ
わがころもでに
ゆきはふりつつ

小倉百人一首 015 光孝天皇
(出典 古今集 春・21)

( 2020.3.11 Twitter より )