秋津羽之 袖振妹乎 珠匣
奥尓念乎 見賜吾君
あきづ羽の 袖振る妹を 玉櫛笥
奥に思ふを 見たまへ我が君
あきづはの そでふるいもを たまくしげ
おくにおもふを みたまへあがきみ
湯原王
(万葉集 第3巻 376番歌)
( 2022.9.10 Twitter より )
ときどきクリア希求
秋津羽之 袖振妹乎 珠匣
奥尓念乎 見賜吾君
あきづ羽の 袖振る妹を 玉櫛笥
奥に思ふを 見たまへ我が君
あきづはの そでふるいもを たまくしげ
おくにおもふを みたまへあがきみ
湯原王
(万葉集 第3巻 376番歌)
( 2022.9.10 Twitter より )
ホオズキのような赤目のカエル。
ホオズキのような赤い満月が東の空に。
古池に映る月影、金の毬。
カエルは金の毬を拾おうと
水に飛び込む。
朝咲いて夕べにしおれるワスレグサ。
月光を知らない花の精が、
もし金の毬を
とってきてくれたら夢の中でも
ずっと遊べるのに、と
赤目のカエルに微笑んだから。
わが屋戸の
軒のしだ草
生ひたれど
恋忘草見れど
いまだ生ひなく
我屋戸 甍子太草 雖生 戀忘草 見未生
『万葉集』巻十一2475
作者不詳(柿本人麻呂歌集より)
古池に幾度もぐっても
金の月光の毬は拾えず、
一日だけ美しく咲いた
ワスレグサの花はしおれ、
シダばかり生い茂る。
すべて忘れさせてくれる
あの笑顔、あの少女には
もう会うことが出来ない……
(by 赤目のカエル)
また会えたらいいのにね……
( 2022.8.18 Twitter より )
ワスレグサ – レモン水 (ginmuru-meru.com)
水音や 蛙飛びこむ 月の影
水の輪や 追いゆく蛙 金の毬
波音に 鬼灯ゆらぐ あけの月
水の輪に 追いつく蛙 金の毬
水紋に 飛び込む蛙 金の毬
水の輪を 跳ねゆく蛙 金の毬
「かえろかえろと」北原白秋 作詞
(2番・4番より)
かえろかえろと だれだれかえる
お手々ひきひき ぽっつりぽっつりかえる
「かえろがなくから かえろ」
かえろかえろと どこまでかえる
あかいひのつく 三丁さきまでかえる
「かえろがなくから かえろ」
( 2022.8.13 Twitter より )
ほ ほ ほたるこい
夏虫の
よそになりゆく
思ひまで
憂き身にやどす
袖の露かな
寂蓮法師
※夏虫(蛍の異名)
※よそになりゆく(疎遠になってゆく)
飛び去ってゆく蛍の幻想的な光を、
現(うつつ)の憂いに満ちた
この身に映し出す、
袖の露(涙)であることよ……
(という意味なのだろうか)
はかない恋慕の歌。
蛍と袖の露を重ねたイメージが
視覚的で美しい。
寂蓮 – Wikipedia
( 2022.8.1 Twitter より )
鳴かぬ蛍が – レモン水 (ginmuru-meru.com)
石走る垂水の上のさわらびの
萌え出づる春になりにけるかも
石激垂水之上乃左和良妣乃毛要出春尓成来鴨
志貴皇子( 万葉集 巻8・1418 )
滝、石、早蕨。
水源と山の女神、春の女神。
奈良時代には姿を消した翡翠信仰、
こんな形で「みどり」の魔力の
面影を伝えているのかも。
今日はみどりの日。
( 2022.5.4 Twitter より )
翡翠と邪馬台国 – レモン水 (ginmuru-meru.com)