玉かぎる(Bing Image Creator)


玉かぎる
髣鬢(ほのか)に見えて
別れなば
もとなや恋ひむ
逢ふ時までは

山上臣憶良

(七夕の歌)
万葉集 巻八(一五二六)

玉蜻蜒
髣髴所見而
別去者
毛等奈也戀牟
相時麻而波

玉かぎる(ほのかに係る枕詞、玉の淡い光)
もとな(むやみに、どうしようもなく)

 
( 2021.11.26 Twitter より )
( 2024.1.10 &1.16 イラスト作成 Bing Image Creator +加工 )


玉かぎる – レモン水 (ginmuru-meru.com)


誰かまた花橘に


誰かまた
花橘に
思ひ出でむ
我も昔の
人となりなば 

藤原俊成
( 新古今和歌集 238 )


五月待つ
花橘の
香をかげば
昔の人の
袖の香ぞする

( 古今和歌集 夏 詠み人知らず )


( 2023.12.2 イラスト作成 Bing Image Creator +CG加工 )


住の江の岸に(Bing Image Creator)


道しらば
摘みにもゆかむ
住の江の
岸におふてふ
恋忘れ草

( 紀貫之 古今和歌集 恋・1111 )

住の江の
岸による波
よるさへや
夢の通ひ路
人目よくらむ

( 藤原敏行朝臣 小倉百人一首 18番 古今和歌集 恋・559 )



( 2023.11.11 イラスト作成 Bing Image Creator )


夢の通ひ路 – あかり窓 (memoru-merumo.com)

萱草(忘れ草) – レモン水 (ginmuru-meru.com)

昨日見し恋忘れ貝(Bing Image Creator) – レモン水 (ginmuru-meru.com)


萱草(忘れ草)


(萱草の精が語る……)

「夏の真昼、夕焼け色に咲くのは
今日をわすれないでほしいから。
昨日の涙はわすれましょうよ。
訪れる日暮れに目をとじたなら、
明日も咲いていられるか
わからないけれど」

「明日の夜明けが
若草色にもえたなら、
また会えるかもしれないわ。
もし水面(みなも)にうかぶ
金の毬(まり)をひろえたら、
夢の中で遊べるわ」

「……そんな言い伝えがあるの」

(古人が詠う……)

道しらば
摘みにもゆかむ
住の江の
岸におふてふ
恋忘れ草

 ( 紀貫之 古今和歌集  巻第十四 恋歌四 1111 )


( 2023.11.11 イラスト作成 Bing Image Creator )


カエルが夜になくわけは – レモン水 (ginmuru-meru.com)

住の江の岸に(Bing Image Creator) – レモン水 (ginmuru-meru.com)


十三夜


月みれば ちぢにものこそ 悲しけれ
わが身一つの 秋にはあらねど

大江千里
( 小倉百人一首23番 『古今集』秋上193 )