玉の緒よ


玉の緒よ
絶えなば絶えね
ながらへば
忍ぶることの
よわりもぞする


式子内親王
(小倉百人一首(89番)『新古今集』恋一・1034)


月人壮士


夕星も
通ふ天道を
いつまでか
仰ぎて待たむ
月人壮士

ゆふつづも
かよふあまぢを
いつまでか
あふぎてまたむ
つきひとをとこ

万葉集 第10巻
2010番歌
柿本人麻呂(柿本人麻呂歌集)
題詞(七夕)