三日月の夜


灯りのついていない部屋の窓、
傾いた三日月がのぞいていた。
淡くひかる惑星の影をまとい、
十字のかがやきを闇に放って。

ぽっかり浮かぶ小さな三日月、
もっと小さな星つぶを連れて、
ほほ笑むように窓からのぞく。
飛行機の点滅灯が弓を横切る。

灯りのついていない部屋の窓、
ほほ笑むように。


(2019.11.30 Twitter より)


ホタル


小学生の頃、
茅葺屋根の家に泊まり、
山奥の谷川でホタルの乱舞を見た。
大きなゲンジボタルの光、
小さなヘイケボタルの光、
ふわりふわり群れ飛ぶ不思議な光。

親戚のおじいさんが帰り道、
畑の青ネギを折り取って、
中にホタルを一匹入れて持たせてくれた。

先っぽが淡く光る
魔法のスティックのようだった。


( 2018.6.25 Twitter より )