わが衣手に

君がため
春の野にいでて
若菜摘む
わが衣手に
雪は降りつつ

きみがため
はるののにいでて
わかなつむ
わがころもでに
ゆきはふりつつ

小倉百人一首 015 光孝天皇
(出典 古今集 春・21)

( 2020.3.11 Twitter より )

あじさいは水のうつわ。
しずくの水晶。
おだやかな月長石に心ひかれる。
シャボン玉にながれる虹。
公園のバラ、かおる色とりどり。
まちゆく傘のはな、さみだれにぬれる。
ちかづく夏至は、妖精の夜。
ながい昼、水無月のとびら。