宝さがし

落ちた破片から水紋がひろがる。
砂に風の跡がゆるく記される。

ガラス瓶に詰めた手紙を波間に浮かべる。
種を結んだ風船を風に流す。

もう言葉がみつからない、
そこから先の言葉をみつけるのが宝さがし。

潮の流れは、どこに向かう?
風の流れは、どこに向かう?



(2018.11.23 はちみつみかん BLOG アーカイブ より)


赤いランタン

東天にまたたく火星
かけ足で来る日暮れ
ぽつりぽつりと灯る
小さなランタンたち

甘いもの好きな妖精
いたずら好きな小鬼
赤いランタンを手に
招くよ、さぁあそぼ

(2020.10.22 Twitter より)

クローバー


あさ、ひる、よる
おほしさま、おひさま、おつきさま
せんねんまえも めぐってた

そら、かぜ、つち
あらし、にじ、はれ
めばえ、そだち、みのり

みなれた
みつばのクローバー
あしもとにそよぐ

きのう、きょう、あした
りく、うみ、すいへいせん
せんねんたっても きっとめぐる

いつものことですが 乾杯 ☘


(2020.4.9 Twitter より)


つめくさの花 – レモン水 (ginmuru-meru.com)


– Dream-Song –

あかりのない世界にともるあかり


– Dream-Song –

Sunlight, moonlight,
Twilight, starlight—
Gloaming at the close of day,
And an owl calling,
Cool dews falling
In a wood of oak and may.

Lantern-light, taper-light,
Torchlight, no-light:
Darkness at the shut of day,
And lions roaring,
Their wrath pouring
In wild waste places far away.

Elf-light, bat-light,
Touchwood-light and toad-light,
And the sea a shimmering gloom of grey,
And a small face smiling
In a dream’s beguiling
In a world of wonders far away.
     

(“DOWN-ADOWN-DERRY” Walter De La Mere 1922)


Dream-Song(Bing Image Creator) – レモン水 (ginmuru-meru.com)


わが衣手に

君がため
春の野にいでて
若菜摘む
わが衣手に
雪は降りつつ

きみがため
はるののにいでて
わかなつむ
わがころもでに
ゆきはふりつつ

小倉百人一首 015 光孝天皇
(出典 古今集 春・21)

( 2020.3.11 Twitter より )