神像の手を取る王

川のほとりで夜明けまで天使と格闘して
「私はもう行かなければならない」
と言わしめ、
「私を祝福するまで離さない」
と答えて、
その天使の名はわからないけれども、
新しい名を天使から授けられる。
それが聖書に残る相撲の神話。
日の出まで狼と闘う「スガンさんのやぎ」
という絵本をふと想起。

盲目になったオーリーオーンは、身動き出来ずにうずくまっていた。彼に対し神託は、東の国に行き、ヘーリオスが最初にオーケアノスから昇るとき、その光を目に受ければ、再び目が見えるようになるであろうと告げた。
オーリーオーン – Wikipedia

夜明けを求める英雄。

青銅器文明以前の英雄(棍棒を振りあげ、猟犬を従えた狩人)と、
青銅期文明以降の英雄(剣士)
さらに鉄器文明以降の英雄(圧倒的に強い剣士)

国津神オオクニヌシに引退を迫る天津神タケミカヅチ。
タケミナカタが相撲で勝負しようと、タケミカヅチの腕を握ると、その腕は氷柱のように鋭利だった。

氷柱のように冷たい剣に変じたタカミカヅチの腕。
タケミナカタは驚き、手を離した。
タケミカヅチは、タケミナカタの腕を握りつぶした。
タケミナカタは諏訪まで追い詰められ、
「この地から出ない」
と誓い、天津神に国を譲った。

「神像の手を取る王」の儀式は、
古代バビロンで慣例となっていた。

「アマルウトゥ/マルドゥク」
バビロンを支配した王は「マルドゥク神の御手を取る」儀式を行うことが慣例となり、キュロス2世やアレクサンドロス3世もこの慣例に従った。
バビロニア – Wikipedia

古事記「タケミナカタ対タケミカヅチの相撲」は、国津神に対する天津神の勝利と、オオクニヌシの国譲り神話。
名も知らぬ天使との瀬戸際ぎりぎり(川岸)の相撲は、イスラエルの名の由来譚。
相撲は、神意を勝ち取るための肝試しだったかな?
バビロン王は、数日に及ぶ祭祀の中で、神像の手を取った。

素朴に考えれば……そして
文献の古さから考えれば、
バビロン王の「神像の御手を取る」神事が、
イスラエル由来譚や、
時代的には新しい日本の古事記の神話にも
採り入れられたのかもしれない。
大和朝廷が、各地の信仰の中でも
出雲の大国主や諏訪のタケミナカタ信仰を
無視できなかったゆえに。

金太郎 – Wikipedia
熊と相撲をとったという怪童「金太郎」伝説。

マルドゥク – Wikipedia


(2019.8.19-20 Twitter より)

タイムトラベルか夢落ちか

タイムトラベルか夢落ちか……
杯(須恵器)に猫の足跡が残る、それが旅の記憶と重なる?
女神の島は、川の中州か水平線の彼方。
まよひが、常世、竜宮城、中洲の聖杯城。
日の出の地と日没の地を隔て流れる川、
その川には橋がない。
虹の橋のたもとに黄金の鍵がある、と
描いたのはG.マクドナルド。

(2019.10.24 Twitter より)

川岸で誰とも知らぬ相手と
夜明けまで格闘したヤコブの物語が、
聖書に描かれたイスラエルの名の起源譚。
そして相撲のルーツだという。
中東だけでなく、川を背にした決死の姿勢は、
中国の故事にもあった。
背水の陣
http://chugokugo-script.net/koji/haisuinojin.html…
前漢の時代、劉邦の部下だった韓信の戦いに
由来する。

(2019.10.17 Twitter より)

名も知れぬ相手との
真夜中の川辺の取っ組み合い(相撲)、
真剣勝負で夜明けまでがんばると、
太陽の実がなる中州の島行きの渡し船に乗れる。
野良のちび黒猫と、その兄弟を助けるため
ぼくは冒険の旅に出る。
ハニワくんは見守っていてくれる、星空で。

妄想バナシが放置されたまま……半年が。

(2019.10.3 Twitter より)


黒猫・白猫のコンビだと、すでに犬のシロがいる。
犬のシロと猫のクロとで、夜明けの布、黄昏の布。
てゆうか僕が猫を助けに行くって動機が弱すぎる。
中洲の館に眠るのは、お姫様でなくては……かも。
巻き物くわえてる阿吽とかお稲荷様の役を、猫が。
猫が地図をくわえてくる?宝は慈雨や穀物の種?

渡し船に乗るために、相撲をとることで
ハニワくんの記憶とリンクする。
相撲の相手・渡し守は暗闇で誰か不明。
(僕がハニワくんの冒険を追体験する)
航海してトキジクの実(蜜柑)を持ち帰った
タジマモリの神話を参照。
黒猫はただの猫ではなく、神秘の姫の使者。
ってことを、どうやって描けば?

月光に照らされた影法師が……っていうの
ハニワくんで使っちゃったから、同じ手は
つまんない、使えない、どうしようか。
博物館でガラスケース越しの須恵器に残った
花弁みたいな足跡、その足跡が点々と増え、
動き回って、思わず後をつけた僕を暗幕の奥、
不思議な世界へ誘う。
サイス神殿の碑文。

(2019.11.4 Twitter より)

天の川と猫

古代エジプトの始原神。
男神:アトゥム(ギリシア名)、テム(古語) ウナギのミイラあり。

始原神の娘。
女神:バステト(バスト) 初期に雌ライオンを象徴とし、後代には猫の女神として信仰された。多数の飼い猫のミイラあり。

無限∞空間さん「バステト」の項より
http://www.moonover.jp/bekkan/god/bastet.htm…

古代ライオンのミイラか エジプトで発見
11/24(日) 4:57配信 共同通信(以下引用)
>AP通信によると、エジプトではネコのミイラは多数見つかっているが、ライオンだとすれば異例という。
>古代エジプトでネコは神々の象徴としての地位を占めていた。

猫の女神=バステト

(2019.11.24 Twitter より)

三日月型の舟……帆は銀色の月光。
黒猫が三日月に張った弦を奏でる。
オルフェウスの竪琴、
猫にバイオリン。
水面の月をとびこえる。
犬のシロがよろこぶ。
お皿とフォーク……異界で飲食すると
現世に帰れなくなる?
マザーグース……
えっさかほいさ、春の祝祭、星座。
焦点さだまらず夢うつつ。

(2019.11.12 Twitter より)

黒猫の黄緑にひかる目。
緑閃光。
朝日をうけ黄緑に輝く杯。
新緑、新芽。
若子。

慈雨。

航海(旅)の末にたどり着く
常世の島。中洲城、竜宮城。

水と闇の女神が生む太陽。
太陽の果実=黄金の林檎(オレンジ)
かぐや姫、タジマモリのトキジクの実。

猫の足跡、星座の地図。
エトセトラ……

(2019.11.11 Twitter より)

博物館のガラスケース内の器に残る
猫の足跡?
博物館ではなく、もっと
古びて朽ちかけた館とか祠とか
……川上から器が流れてくるのは「まよいが」
あ、ちょっと待って。丘の大岩にお願いすると
日照りに雨が降るとか、宴会のための器を
貸してくれるとか……そんな作中の伝説を
活かせばいいのでは。

(2019.11.7 Twitter より)

天の川 – Wikipedia

天の川による影

光害がなく透明度の高い夜空が見えるオーストラリアの砂漠では、天の川の光で地面に自分の影ができる[10]。なお、地球上の物体に影を生じさせる天体は、太陽、月、金星、天の川の4つのみである。

なお、天の川のあちこちに中州のように暗い部分があるのは、星がないのではなく、暗黒星雲があって、その向こうの星を隠しているためである。この黒い中州をインカの人々はカエルやヘビなどの動物に見立てていた。(引用終わり)

天の川の中州
(暗黒星雲)

天の川による影
(水面に映る影を神として聖水を汲む、同様に山上の松の枝に神が宿るとして、とある暦の日に枝を折りとって里に持ち帰り、神の依り代として祀る……天体への信仰)
太陽・月・金星・天の川

(2019.11.6 Twitter より)

東の地と西の地とへだて流れる星を映す河、
その中州の宮(城、館)にはトキジクの実。
白い花に包まれ、異界の悠久の時が流れる。
東の獅子(猫)と西の獅子(猫)と互いに、
金の球(日)、銀の球(月)の門番をする。
河を渡り宝の実を得るためには、相撲勝負。
誰と?夜明けまで名も知れぬ相手と。

その他、河(海)を渡る方法あり。
・虹の橋を渡る→ペットロス
・渡し船→オルフェウスは竪琴で船頭を魅了
・虐められている亀を助けた(浦島太郎)
・緑閃光(パイレーツ・オブ・カリビアン)
・カササギの橋(七夕伝説)
・盲目のオリオン(目の良い童子を肩車)
・上流へとさかのぼる(まよひが)

(2019.11.3 Twitter より)

須恵器に残った猫の足跡

器、聖杯。
サングリアル。

シャングリラとか桃源郷とか
まよひが。
川を流れてくる器(恵みをもたらす)。

川を流れる器が舟になる。
一寸法師(お椀の舟)

器のような植物から姫が誕生。
親指姫、かぐや姫、瓜子姫、からたち姫……
(2020.1.15 Twitterより)

日本に猫がやって来た! 伝来の新事実、続々と発見 https://sippo.asahi.com/article/12225441

窓からのぞく三日月の気配と
不思議な子守歌の声に誘われ
外に出てみたら、黒猫がいて、
その足取りを追って迷い込む
夜の博物館。チケットは?
銀河鉄道ジョバンニの切符?
知らないうちにポケットの中
オリオンを記した若葉色の紙。
展示中の陶器の杯、猫の足跡。
猫の足跡が点々と増え、導く
異界。
(2020.1.2 Twitterより)

お皿は逃げたので、宴の器がたりない。
古い女神の残像、マザーグースに……
深読みしすぎかな……?

器がキーワードとして
その器の形は?用途は?

須恵器に残った、猫の足跡。

中洲城の聖杯。
失われた聖杯、聖杯探求。
器を満たすものは
常若の女神の果実酒。
アンブロシア、ネクタール……
西王母の桃、黄金の林檎(オレンジ)……

聖杯城で、女神の不死の杯をことわる
堅物のハニワくん。

海を隔てた故郷の王のために、
異国の知識や貴重な種子を持ち帰る
使命感に燃えたカタギなハニワくん。
美しい姫君の誘惑をばっさりカット!
姫君の黒猫ちゃんがハニワくんについてくる。
その黒猫ちゃんの足跡が残った須恵器。

常若の国の姫の伝説は失われ、
ハニワくんは形見の埴輪が今に伝わる。

ぼくは、黒猫ちゃんに誘われ、
ときの彼方の
ハニワくんと姫君の物語を
追体験する……

って、なんかありがちなストーリー。(;^_^A
でもまあ、たぶんそんな感じ。
(2019.12.17 Twitterより)

白きマント

白き布の四隅に刺繍した林檎は、
常世の島の女神のしるし。

これを羽織れば、この世の王よ、
女神の庇護で、ひととき彼岸の身となり、
うつつの眼差しから隠れることが
出来まする。

アーサー王物語 オーブリ―・ビアズリー 挿絵 画像 イラスト。(「著作権切れ」ブログさんより)

どんな物語、どんな会話だろうか、と想像してみた。
http://www.moonover.jp/2goukan/mabinogi/item.htm…
グウェン
「白」の意味の名を持つマント。四隅に赤金の林檎の刺繍がしてあり、まとったものは姿を消すことが出来る。
                 (2019.9.29 Twitter より)

布に女神の加護の意味をもたせる例は、日本神話にもある。
スサノオの館で、ムカデのいる部屋に閉じ込められたオオクニヌシが、スセリヒメから貰った布をふるエピソード等。

どこの美術館だったか(大原美術館かな?)現代アートの展示で、広々したフロアに生成りの布一枚が広げてあった。山や谷のように、しわやひだが複雑に隆起して、最初はなんの素材でつくったのかわからず、ただの布と気づいて驚いた。
布一枚でひろがる世界。
「夜の帳」の語は、夜を暗幕に例えている。
                 (2019.10.4 Twitter より)