女神の地平線と獅子


アケル(日の出)ダマ(日の入り)の
地平線上の地点、その神格化。
獅子と関連。

スフィンクス。
ライオンとユニコーン。
獅子舞。
阿吽。
狛犬。
シーサー。
仁王。
          (2019.2.3 Twitter より)

アケルダマ……
夜明けと夕ぐれ、女神の地平線。

古代の信仰って、今だったら
「夜明け前が一番暗い」
「冬来たりなば春遠からじ」
なんだろうか、と。
地域の風土によって
ニュアンス違うだろうけど。
そういえば
清少納言の美意識もそれっぽい……
春はあけぼの、夏は夜。
秋は夕ぐれ、冬は早朝。
          (2019.2.7 Twitter より)


地中海沿岸の東地域に、
キュベレー(クババ)という古い女神がいて、
その像は二匹のライオンを片足で一匹ずつ
踏んでいたという(うろ覚え)
もし2匹のライオンの象徴するのが
日の出と日没の地平線だとしたら、
そこに両足を置いて立つ女神とは?
母なる大地と時のめぐり?

そういえば北欧神話の女神フレイヤは、
猫のひく戦車に乗っていた?
女神や魔女の使い魔の猫には、
その底流にライオンのイメージが
見え隠れするのでは。
タロットカードの「力」のアルカナは、
女神がライオンに花輪をかける絵柄だったか。
十二支には猫がいない、
猫(ライオン)は時を区切る門だから?

あ、ホロスコープの
ASC(アセンダント)日の出の地平線と
DSC(ディセンダント)日没する地平線、
もしかしてアケルダマの延長線上に
出てきた考え方なのか。
昨日のライオン(日没)と今日のライオン(日の出)、
歌舞伎の連獅子は何か関連あるかな?
スフィンクスの謎かけ?
獅子の子を抱く神官像は?

日没と日の出、宵の明星と明けの明星。
日出ずる処と日没する処。
双頭の鷲は王家の紋章、
双頭の蛇はカドゥーケスの杖。
双頭の竜、双頭の獅子は
古今東西、世界のどこかにいたっけか?

双頭の獅子、ルティ。
http://www.moonover.jp/bekkan/god/ruty.htm…

やっぱり検索すると行き着く、無限空間さんサイト。
大地の神よりは格下の神格。
なるほど、やっぱり。
大地の女神が両足で踏んでいる地平線。

双頭の竜、アンフィスバエナ。
アンフィスバエナ – Wikipedia

双頭の竜のイメージから発展して、
自らの尾をかむ大蛇ウロボロスの
シンボリックな姿が生まれたのかな?
平らな地平線から、
ぐるりと円環する世界観の発見へと
つながったのだろうか。
          (2019.2.8 Twitter より)


鳥と獅子を分けて考えてきたけど、
そういえばメソポタミア出土の神像は、
獅子頭と青い石製の胴体
(ラピスラズリだっけ?に刻んだ楔型文字の碑文)、
そして大きな両翼を広げていた。
翼のある獅子……
スフィンクスは?羽根ついてなかった?
ガーゴイルは?あれは怪獣だっけ。
ガルーダは?蛇を踏んでる。
          (2019.2.21 Twitter より)

水瓶を傾ける月の化身


昨日は法事で、阿弥陀如来と観音菩薩と勢至菩薩とを拝んだ。
三尊でまつられる、ってユーラシア大陸の古来の宗教って
そんなの多いなぁってぼんやり考えてる。
阿弥陀如来は、無限の寿命と光明。
観音菩薩は、いろいろ変身。毘沙門天だったり迦楼羅だったり。
勢至菩薩は、水瓶を宝冠に頂く、月の化身。

勢至菩薩は、観音菩薩とペアで
阿弥陀如来の両脇に配される。
観音菩薩は有名だけど、
勢至菩薩は単体で信仰されることが少ないそうだ。
二十三夜の月待ち講は、勢至菩薩のイベント。
午年生まれの守護仏だとか。
宝冠に水瓶をつけている、月、午(馬)……
イランの慈雨の神ティシュトリャにも似ている。

ティシュトリヤと似たエジプトのイシス。
イシスと同一視されたネイト(水の女神、戦士と死者の女神)、
イシスと姉妹のネフティス(葬送の女神)……
この辺りの古い女神のイメージが流れ込んではいまいか、と妄想。

たとえお前がなんであれ、光れ光れちいさな星よ。
(異国のわらべ歌?エンデのモモの巻頭句)

ただ南無阿弥陀仏と唱ふべし。

同じこと言ってるのかも……とふと思った。

勢至菩薩(せいしぼさつ)、
梵名マハースターマプラープタ (महास्थामप्राप्त [mahāsthāmaprāpta])
三昧耶形は未敷蓮華(ハスの蕾)。種子(種子字)はサク(सः saḥ)。
真言 おんさんざんざんさくそわか

https://t.co/iJ7pBPnnAE
(wikipedia 勢至菩薩 より)

sah かぁ。古代メソポタミアでは、
オリオン座の三ツ星より上の領域を「サフ」と呼んだという。
サフ転じて、中国ではオリオンの三ツ星を「参」と表し、
日本では「参」「三」をサンと読む。
二十三夜の下弦の月って、器を傾けるような動きをするし、
まるで聖水を入れた椀、夜空に浮かぶ椀型の舟のよう。

二十三夜の月と勢至菩薩。
冥府に旅立つ者に、水瓶を傾け聖水を授けるイメージ。
伏せた椀として東(夜)から昇り、
くるっと転じて空に浮かぶ舟となり、西(朝)に沈む半月。
闇の淵を照らす知恵を授けて
夜明けに導き救うイメージが生じたのではないか、と。
観音菩薩には金星神のイメージが強いけど。

三日月の舟に乗って夜空を渡ってゆくのは、
古くはメソポタミアの月神シン(ナンナ)。
生死の神秘を司る智恵と時の神には、
エジプトの月神トートもいる。

          (2019.2.25 Twitter より)

S+R の名を持つ女神


野生の赤いアネモネが早春に花開く、
その様子は冥界に降りる「タンムズの血」を表すと、
中東でいわれているそうだ。
冬の雨期が過ぎて、乾いた季節が訪れる。
タンムズと入れ替わりに、
春の地上に復活するのは、女神イシュタル。
タンムズは大女神の夫、
ギリシアのアドニス、エジプトのオシリスとも近い。
          (2019.3.4 Twitter より)

ふと考えた。
オオゲツヒメは、古事記に登場する穀物女神、
大地母神だが、何故にオオゲツヒメなのか。
尻から食物を取り出して
スサノオに斬り殺された神話は、
シリという外来語からの連想では?
シリウスはイシス(イシュタル)の星、
(イシスはオシリスの妻)
セレス(ケレス)は西洋の大地母神。

いや、外来語なのか。
日本語のシリに女神の意味はないけれど、
「おしりに敷く」は、
女性が主導権を持つ状態を表す。
オショロイ様は、お盆に供養する祖霊のことだ。
(オショロは、アイヌ語では尻のような窪み、または入り江や湾)
オオゲツヒメは、語感から(漢字で)
大いなる月の女神とも。

盆供養で漁村に伝わる「オショロ舟」「シャーラ舟」、
あるいは東北の「オシラさま」など、
シリという語(s+r)に音が通底する言葉は、
むしろこの島国の
古層の風習や言語に由来するのかも?
もしそうならば面白い、と妄想メモ。
          (2019.3.19 Twitter より)

S+R が母音の女神について考えていたら、
女神ではなく妖精・妖魔の類に「セイレーン」がいた。
セイレン、シレーヌ、サイレン……様々に呼ばれる。
ドイツのライン河の有名なローレライ伝説は、
妖女の名こそ異なるが、セイレーンの
「美しい歌声で船乗りを惑わし、船を座礁させる」物語と
よく似ている。

https://t.co/fnFKohMQuj

Wikipedia「セイレーン」の項。

ギリシア神話では、ペルセポネに仕えるニンフだったが、
ペルセポネ誘拐の後、怒ったケレス(セレス)に
鳥の姿に変えられたという。
S+R の名を持つ女神の物語の系譜に連なる。

セイレーンの語源は、干上がる・紐で縛る、が有力だそうだ……?

https://t.co/wpMHwv14FZ

「怪物神羅万象」サイトさん、セイレーンの項。

セイレーンと、中東のリリスとの関連はあるのかな……
翼をつけた姿がどことなく似ている。

中東のニンリル、イシュタル(イナンナ)。
地中海東のアーシラト、アナト、アシェラの三女神。
エジプトのスフィンクス。

水平線。あるいは水際。
水と陸との境界。空と水との境界。

人魚
不知火(シラヌイ)
白比丘尼(シラビクニ)
S+Rの母音

https://kotobank.jp/word/八百比丘尼-1101629
白のシラは,再生するという古語であり,
シラ比丘尼の長寿は,巫女の特つ霊力とかかわるものであろう。
(宮田登)
出典 朝日日本歴史人物事典:
(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について

シラは、再生するという古語なの?
それは知らなかった!(‘◇’)?
どこ見れば、それ詳しく載ってるかな……

オシラ様、は?

https://kotobank.jp/word/シラ-296491

柳田国男の民俗学かぁ、穀霊にまつわる言葉なのね。

https://t.co/4vbcZ03P8n

「海上の道」 柳田国男 著(青空文庫)

          (2019.3.29 Twitter より)

黒姫伝説とセイレーン

白、シラ、という言葉からの連想で、
黒、クラ、も気になってきた。
クロユリ、黒姫、黒姫山、黒姫伝説。

黒姫伝説をWikipediaで読んでみたが、
これも一種の人魚伝説であるかもしれない。
人魚とは異なるが、ローレライには近い……

モヤモヤしている、思いつきメモ。
          (2019.3.31 Twitter より)

https://t.co/QPu5nKevqL

Wikipedia より「黒姫伝説」の項。

(略)……その山は黒姫山と呼ばれるようになり、美女が水の上で歌を詠む姿や、雨乞いに応えて雨を降らせるといったことも伝わる。……(略)
上記 Wikipedia「黒姫伝説の項」より引用。

蛇婿・人魚伝説的な要素が絡み合った黒姫の物語。

セイレーンが海岸の岩で歌う鳥女の姿だったことと、岩の上で歌うローレライや、山神(そして水神)の黒姫の姿とは、どこかで通底してはいないだろうか。
水の上の美女のイメージは、古代オリエント(地中海の東部)で信仰された神々の母「海をゆく貴婦人」アーシラトをも彷彿とさせる……
女神の系譜?   
          (2019.4.3 Twitter より)

Seirazein
「紐で縛る」「干上がる」

セイレーンの語源として有力らしい言葉なのだけれど、
ちょっとネット検索してもよくわからない。
「セイレーンの語源として有力」という記事はたくさんあるけど……

何故「紐で縛る」「干上がる」が元来の意味で、セイレーンに繋がるのか。

松平俊久 「セイレン」『図説ヨーロッパ怪物文化誌事典』 蔵持不三也監修、原書房、2005年3月、108-111頁。ISBN 978-4-562-03870-1。

Wikipedia 「セイレーン」の項で、該当部分の出典をみたら、原書房の事典で、松平俊久氏の著述、と。
これは図書館で探すしかないのかな……

https://t.co/XW5KFe4VG9

品切れで重版未定、と。3800円、いいお値段。

原書房、
古本屋の店先の「世界の神話百科」3冊セット、諭吉がふっ飛ぶお値段だったっけ?
一瞬迷ったけど買って良かった、と後から思った良書……

中古本で売ってるはずだけど、まず図書館。
桜どうなったかな……散歩散歩。

ああ、でも今日は約束があった。また明日。

干上がる、とか紐で縛る、とか不穏な言葉だよ。
エジプトのミイラ?
包帯ぐるぐる。
いや、そうじゃなくて、
吊るされたり縛られたりの犠牲、人身御供?
雨乞いの犠牲は、世界各地に伝承が残る。
ちょ、ちょっと怖い。
もし別の穏当な意味だったら嬉しい。※
          (2019.4.6 Twitter より)


※(後日メモ)
鳥を捕らえるごとく魂を – レモン水 (ginmuru-meru.com)

翼もつ鳥のように訪れるもの – レモン水 (ginmuru-meru.com)


生命の緑・高貴な紫

「古代ギリシャのリアル」 藤村 シシン
古代ギリシャのリアル | 藤村 シシン |本 | 通販 | Amazon

古代ギリシアでは、血や涙を緑色、海や羊をワイン色といったそうな。面白そうな本。

書きなぐりのお絵描き……ひでエ絵ェ

古代ギリシアでは、血や涙を緑色と表現したそうな。
日本でも、赤ちゃんのことを「みどりご」という。
みずみずしい生命力の発露が緑。

古代ギリシアでは、海や羊をワイン色と……?
流動するものをワイン色と……うーむ。

ワインっていえば葡萄酒の神
ディオニュソスが信仰されて。

海も羊も神さま案件。
紫は高貴な色。神秘な色。

流動的といえばギリシア哲学では、
固体(地)・気体(天)・流体(精霊)
という分け方をしてたっけ?うろおぼえ。

ワインで酔っぱらって神さまとコンタクト、
羊をささげて神さまとコンタクト、
人と神とを結ぶ媒介(流動体)を紫で表したのかな?
海は彼岸へと続く。曙や夕闇の紫は昼と夜を結ぶ。

エーテル (神学) – Wikipedia
流動体、つまりエーテルだった。
地と天、上位世界に遍在する輝く触媒をイメージしてたかな、古代ギリシアの哲学者は。
単純に固体・液体・気体ではなく、ややこしい。
さらに発展して、 地下風水の四元素、男性・女性、活動・不動・柔軟を組み合わせた12パターン=黄道12宮が西洋占星術。

エーテル (物理) – Wikipedia
エーテルは、神学だけでなく物理学でも議論の対象だった。
ニュートン、アインシュタイン……
Wikipedia、脚注も全部読んだけど、( ノД`)シクシク……
物理は苦手。 ニュートン、錬金術研究にも熱心だった。
いまはエーテルにかわり、ダークマターが論じられてるそうな?
(2019.8.15-16 Twitter より)

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
日本の貴族の紫への意識。
冠位十二階でも、紫が最上位だったっけ?

https://rekisi.info/kanijyuunikai.html
– 聖徳太子の冠位十二階 –
(2019.8.16 Twitter より) 

アケルダマ…… 夜明けと夕ぐれ、女神の地平線。 古代の信仰って、今だったら 「夜明け前が一番暗い」 「冬来たりなば春遠からじ」 なんだろうか、と。
地域の風土によって ニュアンス違うだろうけど。
そういえば 清少納言の美意識もそれっぽい…… 春はあけぼの、夏は夜。 秋は夕ぐれ、冬は早朝。
(2019.2.7 Twitter より)

http://pref.nara.jp/50751.htm
額田王「あかねさす紫野(むらさきの)行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る」
大海人皇子(おおあまのみこ)「紫草(むらさき)の にほへる妹(いも)を 憎(にく)くあらば 人妻ゆゑに われ恋ひめやも」
(奈良県HPより)

ムラサキ – Wikipedia

http://tezomeya.com/jpblog/2016/06/01/…古代から伝わる「紫根%EF%BC%88しこん%EF%BC%89」の染色とその/

額田王「あかねさす紫野(むらさきの)行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る」
紫草の根から採る染料は貴重品。朝廷管理の群生地。 古代紫は赤みを帯びていて「あかねさす」は「紫」にかかる。
曙光や夕陽に染まる空、高貴な紫草、紫の布、布振りには魔除けや再生の呪術性がある。

天皇大帝 – Wikipedia
「天皇大帝」の項より以下引用。 神格化された北辰(天の北極) 天皇大帝は 「紫宮」 あるいは 「紫微宮」、「紫宸殿」(ししんでん)「大極殿」(だいごくでん)と呼ばれる宮殿に住んでいる。(中略)北極星の光芒は紫色とされ、紫色を最高の神聖な色としている。

http://yoshinogari.jp/contents5/detail.php?id=323…
吉野ヶ里歴史公園 HP スタッフ日記より引用
2015年12月5日「弥生時代の紫」 吉野ヶ里遺跡から染色された布が発掘されていて、それがアカネと貝紫であった(略)まずはこの「貝紫」、西洋ではロイヤルパープルと呼ばれる高貴な色の象徴であった(略)

弥生文化の貝紫。

セーマンドーマン – Wikipedia
セーマンドーマン、Wikipediaの項。 貝紫で魔除けの紋様をしるした布を護符とする。 三重県伊勢志摩の海女に伝わる風習。 道教の影響とも?へえ、安倍晴明、陰陽師かぁ。これ、面白いな…… 大海人皇子の時代には紫草が布の染料に使われ、貝紫文化は重用・継承されていない?

https://radichubu.jp/kibun/contents/id=17881
「緑」についての雑学 ミドリトリビアあれこれ

http://gogen-allguide.com/mi/midorigo.html…
「語源由来辞典」によれば、 701年の大宝令によって 三歳以下の男女を「緑」と呼ぶことが 定められたんだって。 天武天皇が制定を命じて、その没後に 発布された律令だったそうな。 この頃には、いまの緑色はアオって 表現されていたのかもね……

http://gogen-allguide.com/a/aonisai.html
青二才、語源由来辞典より。 新背から転じた説、魚の呼び名の変化に由来する説など。 青を若者と結びつけるのは 中国の四象で「青、東、春、龍」をひとまとまりのイメージで考えることも由来のひとつ? 青、もともとは緑色の植物を示すそうな。 青春。 朱夏、白秋、玄冬。

https://plaza.rakuten.co.jp/yamataikokunoaho/diary/201802170000/…
ミドリについては、このブログさんが面白いこと言ってる。リンクメモ。

(2019.8.16-17 Twitter より)