白きマント

白き布の四隅に刺繍した林檎は、
常世の島の女神のしるし。

これを羽織れば、この世の王よ、
女神の庇護で、ひととき彼岸の身となり、
うつつの眼差しから隠れることが
出来まする。

アーサー王物語 オーブリ―・ビアズリー 挿絵 画像 イラスト。(「著作権切れ」ブログさんより)

どんな物語、どんな会話だろうか、と想像してみた。
http://www.moonover.jp/2goukan/mabinogi/item.htm…
グウェン
「白」の意味の名を持つマント。四隅に赤金の林檎の刺繍がしてあり、まとったものは姿を消すことが出来る。
                 (2019.9.29 Twitter より)

布に女神の加護の意味をもたせる例は、日本神話にもある。
スサノオの館で、ムカデのいる部屋に閉じ込められたオオクニヌシが、スセリヒメから貰った布をふるエピソード等。

どこの美術館だったか(大原美術館かな?)現代アートの展示で、広々したフロアに生成りの布一枚が広げてあった。山や谷のように、しわやひだが複雑に隆起して、最初はなんの素材でつくったのかわからず、ただの布と気づいて驚いた。
布一枚でひろがる世界。
「夜の帳」の語は、夜を暗幕に例えている。
                 (2019.10.4 Twitter より)

– Dream-Song –

あかりのない世界にともるあかり


– Dream-Song –

Sunlight, moonlight,
Twilight, starlight—
Gloaming at the close of day,
And an owl calling,
Cool dews falling
In a wood of oak and may.

Lantern-light, taper-light,
Torchlight, no-light:
Darkness at the shut of day,
And lions roaring,
Their wrath pouring
In wild waste places far away.

Elf-light, bat-light,
Touchwood-light and toad-light,
And the sea a shimmering gloom of grey,
And a small face smiling
In a dream’s beguiling
In a world of wonders far away.
     

(“DOWN-ADOWN-DERRY” Walter De La Mere 1922)


Dream-Song(Bing Image Creator) – レモン水 (ginmuru-meru.com)


眠り姫と猫

眠り姫を目覚めさせる
三つの試練あるいは謎。
ひとつめ、相撲。
ふたつめ、船旅の歌声。
(ローレライの櫛とか)
みっつめ、聖杯の神酒。
???
う~ん、まだちょっと
なんか見えてない感じ。
姫の夢の中で猛獣退治。
姫の夢の中で獅子対決。
???
なんだろ、足場ゆれる。
もっと深く錨をおろす。
   (2020.1.11 Twitter より)

金色の三日月をうかべた目で
すこし首をかしげて、じっと
ぼくをみつめてくる黒い子猫。
ちいさな体は日だまりのよう。
もしかしておなかすいてる?
ミルクがほしいのだろうか?

(春の日だまりのような黒猫)
(金の三日月をうかべた目)
   (2020.1.12 Twitter より)

猫に案内されて、見知らぬ博物館に。
ポケットにいつのまにかチケットが。
展示ケースの須恵器に猫の足跡。
その足跡が点々とふえて、黄昏色の幕へと。
幕に「ここはどこ?私はだれ?今はいつ?」
の文字、オリオン座が描かれている。
幕を開けると、工事で失われた大岩。
大岩に器をならべる女性?
   (2020.1.19 Twitter より)

黒い子猫、しゃべんないまま経過してる。
とりあえず書いてみるか……と思い直す。
たったひとことだけって流れもありかな。
   (2020.1.19 Twitter より)

子猫の存在そのものが謎なんだから、しゃべらなくてもいいのか……
重要なところで、ひとことふたことあれば。

種とか春待つ気持ちとか。
言葉すくなに待つ気持ちとか。
そっち系のやつ……
   (2020.2.5 Twitter より)

いばら姫、オーロラ姫、あかつき姫。 いばらに包まれた中洲城。 時がとまっている。 眠る姫。 あ、眠っているのは黒猫か…… あかつき姫の腕の中で、眠る黒猫。 館の園には、太陽の実がなる樹。 絵づらは思い浮かぶけど、 物語が浮かばない……Orz
   (2019.12.4 Twitter より)

夜明けの獅子(猫) 黄昏の獅子(猫) 黒猫は2匹……現世の猫と過去世界の猫? 夜猫、影猫、夜明けの猫、黒猫……う~ん? 中洲城の姫の飼い猫が、 ハニワくんについて渡来。 ミカン(太陽の果実)とともに。 古墳の須恵器に猫の足跡。 博物館でそれを見かける……猫の足跡が 不思議な旅へと導く。
   (2019.12.1 Twitter より)

過去の姫の夢の中で
門番をしている精悍な猫(獅子)
VS
ハニワくんの記憶を追体験する
ぼくの傍らに寄り添う黒い子猫
(未来に向かうときの流れ)

黒い子猫の助力で
精悍な猫(獅子)を圧倒するぼく
→いばら姫(あかつき姫)の眠りが覚める

過去と未来と現在がもつれてる?
書かないと解けない。
   (2020.2.5 Twitter より)

(1)たそがれの館

学校からもどったら、
まっくらなぼくの部屋の窓から、
かたむいた三日月がのぞきこんでいた。

ののさまどちら ねんねをだいて
いばらのかげで はなつんでござれ

やさしい歌が耳をくすぐる。
だれ?
窓からみおろすと、
金色の三日月をうかべた目で、
首をかしげ、ぼくをみつめてくる黒い子猫。

子猫がほそい声で、ミヤァとあまえるようにないた。
おなかがすいているのかな。
ミルクがほしいのだろうか。
ぼくは子猫の声にさそわれ、おもてに出てみた。
黒いかげがしなやかに通りをすべる。
どこにいくのか、金の三日月をうかべた目が、
ふりかえってぼくを見つめる。
あれ、ついてこい、だって?

どこまでいくのか、黒い子猫。
ぼくをふりかえりながら、
街をぬけ、川をわたり、坂道をのぼって。
いつしかここは、ゆずりの丘。
かたむいた三日月がてらす丘。

ここは、昔々の古墳があった場所。
今では新しい学校が建っている…… はずなのに、
あれ、こんな景色だったっけ?
灯のともる館が一軒。

キーワードは、器

キーワードは、器かなぁ。
聖杯城の、聖杯。
器が足りない、とか
器を届ける、とか。
ねむり姫を救うために器を届ける、とか。
器には猫の足跡がついてる。
器が割れそうになる、あるいは割れる。
器に天の川の聖水を汲む、姫の眠りを覚ます。
姫の不老不死の酒を断って、故郷に帰る。
宝を持ち帰る。

大岩に宴の器を並べる、
器に月光の聖水を汲む、
器に井戸の若水を汲む、
器……
緑……
緑を挿した器を持って、
茅の輪くぐり……
メビウスの輪みたいに、
過去と現在が交差する。
モチーフ並んでるけど、
エピソードがみえない。
なにかぴったりの器を
めぐるエピソード……
あるはず、きっと。

祭殿の器を粉々に割り、
巫女の手をとり館を脱出。
追っ手を逃れ川をくだり、
海原に漕ぎ出す若き武人。

などいう荒っぽい所業で、
本当はさらわれたかった
姫君……とか、かなぁ。
そんな夢をみるネンネ姫。
ハニワくんのキャラでは
まず無さそうな展開だし。
子猫をハニワくんに託す
ほのかな曙光。


(2020.1.5 Twitter より)