鳥を捕らえるごとく魂を


Seirazein 「紐で縛る」「干上がる」 セイレーンの語源として有力らしい言葉なのだけれど、 ちょっとネット検索してもよくわからない。
「セイレーンの語源として有力」という記事はたくさんあるけど……
何故「紐で縛る」「干上がる」が元来の意味で、セイレーンに繋がるのか。
(2019.4.6 Twitter より)

巫女 – Wikipedia

エゼキエル書13章18節に、「手の節に呪縛の組紐をつけ、諸々の頭に合う呪祓の被り物(ミスパホート 散らすを表すサパーフから)を作り被らせる」巫女が罵倒されている。組紐(占い紐 あるいは枕)と訳されるケサトートが、「縛る」を表すカシートの派生語であり、「鳥[注 4]を捕らえるごとく魂をとる」と表現されているので、そのような儀礼を行う者であったらしい。

Wikipedia「巫女」の項より。以下は、鳥 [注 4]

4.^ 13章20節の新共同訳。ただし、岩波委員会訳聖書の『エゼキエル書』[11]では、この原語「ポーレホート」(パーラハ、の女性複数分詞形。ただし、パーラハは「芽吹く」の意であるが、諸翻訳家はこれから出た語説を取らない)の、旧来の「p ーrー h」(飛ぶ、走る)の派生語とし「鳥」とする訳が、後の文と合わない無理訳であるとしてアッカド語の「パラーウ」(切り刻む)からの派生語とし「魂を切り刻む 女の妖怪のような者」を巫女の崇拝するものと想定して訳している。

たまたまWikipedia「巫女」の項を読んでいたら、縛る・鳥などのキーワードが出てきて、大注目。
以前にそのままにしていたセイレーンの語源「縛る・干上がる」?について思い出したので、メモ。
(2020.11.7 Twitter より)

「巫女の組紐」そういえば、
劇場アニメ「君の名は。」の
キーアイテムだった……メモ。
(2020.11.9 Twitter より)

うろ覚えだが、大野晋氏の「日本語の源流を求めて」(岩波新書)で、南インドの新年行事の歌と、日本の東北に伝わる小正月の鳥追い歌とが非常に似ている、という指摘があった。本が手元にないので確認できない、たしか「白いもの、甘いもの」といった小豆粥にまつわる歌で囃子言葉まで似ているという。
その鳥追い歌では、たしかカラスに呼びかけて小豆粥を食べるように誘う内容だったと記憶。追い払う歌とは真逆の発想なのだが、案外と「鳥に餌を食べさせようとする」歌のほうが原初の起源に近いのでは……という気がする。
(2018.12.9 Twitter より)

無音のサイレントと警報などのサイレンはどうして言葉が似てる?… – Yahoo!知恵袋

意外に深いサイレント・サイレンの語源同一説。
歌えなくなった精霊達が、怪物にされ
歌うことを強要されたのがセイレーン
という説がヤフ―知恵袋にあった。

精霊たちの沈黙からサイレンス。
セイレーンの歌に惑うと、船が難破する
から警告の意味を持つサイレンの語が。

あ、アンデルセンの人魚姫も
美しい歌声を持っていたけど、
魔女にその声を奪われたっけ。
もしかして、
セイレーンのイメージが
下敷きだったのか……
気づかなかった……

アンティーク・ジュエリー – Wikipedia

Wikipedia「アンティーク・ジュエリー」の項。
(組紐を身に着けて舞う巫女のイメージを追う……)

芽吹きの季節と鳥の飛来。
バビロニアの豊穣女神が、
ペルセフォネ神話の源流?

雨期(冬)と乾季(夏)の気候リズムで、
春(乾季)の始まりを告げる花(アネモネ=風の花)
そして鳥の飛来。
豊穣女神は南風の女神。
干上がる(乾季)風の翼を持つ女神ニンリル(リリス)
のイメージがセイレンに?
(2020.11.9 Twitter より)


雨の木 – ぶるーまーぶる (fairy-scope.com)


宝さがし

落ちた破片から水紋がひろがる。
砂に風の跡がゆるく記される。

ガラス瓶に詰めた手紙を波間に浮かべる。
種を結んだ風船を風に流す。

もう言葉がみつからない、
そこから先の言葉をみつけるのが宝さがし。

潮の流れは、どこに向かう?
風の流れは、どこに向かう?



(2018.11.23 はちみつみかん BLOG アーカイブ より)


赤いランタン

東天にまたたく火星
かけ足で来る日暮れ
ぽつりぽつりと灯る
小さなランタンたち

甘いもの好きな妖精
いたずら好きな小鬼
赤いランタンを手に
招くよ、さぁあそぼ

(2020.10.22 Twitter より)

黒猫さん

うす闇にまんまるの緑の目。
子猫だったのに、
すっかり若猫さん。
いつも二匹でいたよね。

もう一匹は
無事に大きくなったかしら……
どうしたのかと思ってたよ、
元気だったね。

にゃ?
とだけ挨拶して
とおりすぎたけど

またきみに会える?
会えるといいね……


(2020.7.29 Twitter より)

シリウス

ふと目にした英詩の翻訳で、
土用(ドッグデイ)とルビがふってあった。
大犬座のシリウスにまつわる表現かと
検索したら、やはりそう。
古代エジプトでは
新年=夏の雨期を告げる目印が、
「日の出とともに東の空で輝くシリウス」
だった。
シリウスは女神イシスの名で呼ばれ、
この女神の古名はアセトとも。

古代エジプトでオシリスとイシスは、
ウシルとアセトと呼ばれていた、と
どこかで読んだ。
日本では土用は丑の日と呼ばれるが、
ウシルと語感が少し似ている。
インドの古典リグ・ヴェーダでは、
暁の女神をウシャスと呼ぶ。
季節を区切り明け初める東の空は、
古来、生活サイクルや行事の大切な起点だった。


          (2019.1.27 Twitter より)