月舟(made with Suno)


(原詩 レモン水「萩の花に金の半月」より)

金のひかり溶けて
すこし傾いた月
冷たい夜を染める
片割れさがす小舟

花の裳裾をゆらし
星のしずく散らし
月の舟の綱をとる
天の川の乙女

金のひかり溶けて
銀の裳裾はなやぐ
月の舟むすぶ綱に
涙のしずく満ちる

萩の花に金の月舟
萩の花ゆれる
萩の葉に銀の星粒
萩の葉ゆれる


( 2024.11.10~16 ブログより 加筆 )
( 2024.11.10~13 イラスト作成 Bing Image Creator +CG加工 )
( 2024.11.16 楽曲作成 Suno )
( 2024.11.18 動画作成 ginmuru-meru.com )


萩の花に金の半月 – レモン水


綱し取りてば(Bing Image Creator)


安伎波疑尓 々保敝流和我母 奴礼奴等母 伎美我美布祢能 都奈之等理弖婆

秋萩に
にほへる我が裳
濡れぬとも
君が御船の
綱し取りてば

あきはぎに
にほへるわがも
ぬれぬとも
きみがみふねの
つなしとりてば

阿倍継麻呂
( 万葉集 第15巻 3656番歌 )

七夕仰觀天漢各陳所思作歌三首
遣新羅使、天平8年、年紀、作者:阿倍継麻呂、羈旅、七夕、織女、女歌、宴席、福岡

万葉集 第15巻 3656番歌/作者・原文・時代・歌・訳 | 万葉集ナビ

秋萩の花のように装った裳が
濡れてしまおうと(かまわない)
貴方の御舟のとも綱を
手にとれるのならば……


( 2024.11.10~13 イラスト作成 Bing Image Creator +CG加工 )


萩の花 – レモン水


からまる君を(Bing Image Creator)


美知乃倍乃
宇万良能宇礼尓
波保麻米乃
可良麻流伎美乎
波可礼加由加牟

道の辺(へ)の、
茨(うまら)のうれに、
延(は)ほ豆(まめ)の、
からまる君(きみ)を、
はかれか行かむ

丈部鳥(はせつかべのとり)
万葉集 第二十巻:4352

たのしい万葉集(4352): 道の辺の茨のうれに延ほ豆の (art-tags.net)

妻との別れを惜しむ防人の歌


( 2024.11.10 イラスト作成 Bing Image Creator )


からまる君を – レモン水


萩の花に金の半月


金のひかり溶けて
すこし傾いた半月
冷たい夜を染める
片割れさがす小舟

花の裳裾をゆらし
星のしずく散らし
月の舟の綱をとる
銀の天の川の乙女

金のひかり溶けて
銀の裳裾はなやぐ
月の舟むすぶ綱に
涙のしずく満ちる

萩の花に金の半月
萩の花ゆれる
萩の葉に銀の星粒
萩の葉ゆれる


( 2024.11.14 加筆 )


月舟(made with Suno) – レモン水

萩の葉に銀の星粒(made with Suno) – レモン水