たましいの依り代


翡翠の勾玉が古墳副葬品から
出土する例から、
玉(石)を依り代とした祖霊信仰は、
縄文・弥生・古墳時代の日本での
シャーマニズムのひとつの形
だったことが伺われる。

「白珠五千孔、靑大勾珠二枚および異文雑錦二十匹を貢いだ」
(魏志倭人伝)

壹與が魏に献じた品は、
真珠と翡翠の勾玉だった。

折口信夫 万葉集に現れた古代信仰 ――たまの問題―― (aozora.gr.jp)

底本:「日本の名随筆62 万葉(二)」作品社
   1987(昭和62)年12月25日第1刷発行
   1996(平成8)年10月30日第8刷発行
底本の親本:「折口信夫全集 第九巻」中央公論社
   1955(昭和30)年12月発行
(青空文庫より)


( 2021.11.20 Twitter より )

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