シリウス

ふと目にした英詩の翻訳で、
土用(ドッグデイ)とルビがふってあった。
大犬座のシリウスにまつわる表現かと
検索したら、やはりそう。
古代エジプトでは
新年=夏の雨期を告げる目印が、
「日の出とともに東の空で輝くシリウス」
だった。
シリウスは女神イシスの名で呼ばれ、
この女神の古名はアセトとも。

古代エジプトでオシリスとイシスは、
ウシルとアセトと呼ばれていた、と
どこかで読んだ。
日本では土用は丑の日と呼ばれるが、
ウシルと語感が少し似ている。
インドの古典リグ・ヴェーダでは、
暁の女神をウシャスと呼ぶ。
季節を区切り明け初める東の空は、
古来、生活サイクルや行事の大切な起点だった。


          (2019.1.27 Twitter より)

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