萩の下葉


夜を寒み
衣かりがね
鳴くなへに
萩の下葉も
うつろひにけり

詠み人しらず
(古今和歌集 巻第四 秋歌上 211)


風さむみ
わがから衣
うつ時ぞ
萩のしたは(下葉)も
いろまさりける

紀貫之(拾遺和歌集)