萩の下葉


夜を寒み
衣かりがね
鳴くなへに
萩の下葉も
うつろひにけり

詠み人しらず
(古今和歌集 巻第四 秋歌上 211)


風さむみ
わがから衣
うつ時ぞ
萩のしたは(下葉)も
いろまさりける

紀貫之(拾遺和歌集)




長い夜のメルヘン


風の背には骨がある
流れる虹を羽織って
旅をする
三日月をゆらし
星の鈴を鳴らし
旅をする
あした天気になあれ

ノアの箱舟の外海を
相棒さがす白い馬が
駆けていく
三日月のあかり
一本角にともし
駆けていく
一番星をみぃつけた

一番ふかい夜をこえ
旅をする
冷たい氷の波をけり
駆けていく

ほら
あかつきの光
東の空に
みぃつけた



( 2024.11.23 & 12.5 イラスト作成 Bing Image Creator +加工 )
( 2024.12.6 楽曲作成 Suno +編集 & 原詩 ginmuru-meru )

( 鈴音 : 効果音ラボ 様より https://soundeffect-lab.info/


長い夜のメルヘン(made with Suno) – レモン水