「すもうにかった びんぼうがみ 」
(松谷みよ子 再話、斎藤真成 画、福音館書店 こどものとも1973年1月号、1973.1.1初版発行)
すもうにかった びんぼうがみ|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)
大晦日の民話。
貧しくても心優しい働き者の若夫婦が、
我が家の貧乏神に御馳走を食べさせ、
やってくる福の神との相撲勝負を応援すると?
古来より日本の相撲神事は
新年と七夕とに奉納された。
民話にも
「大晦日から新年への年越しの夜の相撲」
が物語られており、
災い転じて福となす大らかな展開が楽しい。
貧しさから豊かさへ、
闇から光への逆転劇は、
冬から春への季節に応じ
穀物を育んできた農民たちの知恵に
深く根差しているのだろう。
( 2023.12.31 Twitter より )
星空の恵みを地におろす – レモン水 (ginmuru-meru.com)
相撲、伎楽、鷺舞、七夕 – レモン水 (ginmuru-meru.com)
山茶花さやさや(Bing Image Creator)
山茶花さやさや 姫の羽衣、
空に洗われ 真しろく光る。
山茶花さやさや 枝ゆすり、
風が払うよ 今年の憂さを。
( 2023.12.28 Twitter より 推敲 )
( 2023.8.11&12.29 イラスト作成 Bing Image Creator +微調整 )
黄金仮面の姫(Bing Image Creator)
いばらのかげに、
ひもじさ、さむさ。
花さくかげに、
白金(しろがね)、黄金(こがね)。
ののさま どちら?
いばらのかげで、
ねんねを 抱いて、
花つんで ござれ。
北原白秋訳 まざあ・ぐうす (aozora.gr.jp)
北原白秋 お月さまいくつ (aozora.gr.jp)
( 2023.12.25 イラスト作成 Bing Image Creator )
四川省の黄金仮面 – レモン水 (ginmuru-meru.com)
冬至の翌朝
冬至の翌朝。
6時でもとっぷり暗い。
夜明け前が一番暗いって、
こういう暗さのことかな……
暮れのニュースを眺めれば、
年末というより世も末な感じ。
夜明けの光明を待ちわびる。
冬至を過ぎて、
寒さはこれから増すけれど、
もう夜はこれ以上長くならない。
白々と朝がくる……
風景は移り変わっても、
黄道をめぐる太陽の物語は、
何千年も変わらず続く。
年の瀬にはそんなことを
つい考える。
( 2023.12.23 Twitter より )
おおかみのクリスマス・イブ
「父さんの仕事は、秘密なんだよね」
「息子よ、すまない。今夜は忙しくてな……」
それぞれの場所で狼星(シリウス)を
ながめるクールな夜。
サンタクロースの贈り物を狙う者達から
みんなの夢を守るため
人知れずパトロール中のおおかみさん、
風邪ひきませんように。
Twinkle, twinkle, little star,
How I wonder what you are!
たとえお前がなんであれ
光れ光れ 小さな星よ
( 2023.12.14 Twitter より )
( 2023.12.14 イラスト作成 Bing Image Creator)