相撲、伎楽、鷺舞、七夕


相撲についてネット検索をするうち、
古代人の輪廻転生観(人→穀物の種)に触れ、
「祖霊たち=穀物の種=天の川の星々」
と、ふいに納得し
「天の川=天と地を結び、天の恵みを地におろす」
「トヨ(樋)川だー!」
とイメージふくらみ(古代人の発想に気づき?)
心騒いで肝心の「相撲」を忘れ……

ハニワくんのお話、どうしようかな……

古代大和朝廷では新年と七夕(お盆)に
相撲の神事で豊穣を祈願した。

天の川=豊穣の川
天の川のほとりの偉丈夫(オリオン座)
相撲神事=オリオン座との関連
地上の猛者が、相撲神事をとおして
天上の勇者(オリオン座)への供物となる(奉納される)
(天地照応の世界観)
地上の生命力が天上の星に反映される
=豊穣祈念

鳥獣人物戯画 – Wikipedia

指相撲、草相撲、
折り紙のお相撲さんのトントン相撲
(古代の神事の遊戯化)

伎楽 – Wikipedia

伎楽には力士が登場する。

白鷺の木を啄(く)ひて飛ぶを詠める歌

池神の
力士儛(りきじまひ)かも
白鷺の
桙(ほこ)啄(く)ひ持ちて
飛び渡るらむ

詠二白鷺啄レ木飛一一歌
 池神 力士儛可母 白鷺乃 桙啄持而 飛渡良武 

長意吉麻呂
万葉集(巻16-3831 雑歌)

この歌の白鷺、白鳥座との関連はないのかな?
と思ったけれど、日本では白鳥座を「白鳥」と
関連付けた伝承はなさそう……Orz

星・星座に関する方言 – Wikiwand

(七夕のカササギの橋とは関連づけてる)
白鷺の語については、
白鳥の表記で白鷺を指す場合があったらしい。
(ヤマトタケルが死後
白鳥=白鷺になって飛び去った伝説など)

力士舞の歌 – 古事記・日本書紀・万葉集を読む(論文集) (goo.ne.jp)
「古事記・日本書紀・万葉集を読む(論文集) ヤマトコトバについての学術情報リポジトリ 加藤良平」(2013.6.2 2017.8.18 加筆)

>「池神」は、ヒノクチマモリ(樋口守)、ミトサギ(水門鷺)と呼ばれるアオサギ(蒼鷺)のことを言っているのであろう。(上記より引用)

>実際、アオサギとシラサギが語らうように見える光景は容易に見られる。あるいは、相撲のにらみ合いのようにも見受けられる。その後、シラサギだけが飛んでいき、アオサギだけが残るということもままあるであろう。アオサギは樋口守、水門鷺だから、水門を守るために残ったというのが由縁として語られているらしい。この歌の収められている巻十六は、「由縁ある、并せて雑歌」の巻である。動かずに鳴くばかりで、鳥なのに飛んだり跳ねたりせずに「舞」うと表されていて面白い。マフ(舞)ということばは、オドル(踊)と違って旋回運動を表すとされ、マハル(廻)と同根である。(上記論文より引用)

アオサギは樋口守(ヒノクチマモリ)だという。
用水路の注ぎ口である田の守り神
=天の川の注ぎ口である田の守り神?

樋口守(ひのくちまもり)とは? 意味や使い方 – コトバンク (kotobank.jp)

田のサギにも多様な種類がいるのだった。
シラサギ、アオサギ……
検索するとシラサギは集団で営巣・子育てする習性。
万葉短歌の「枝をくわえて空を飛ぶ」姿は、春の巣作りの頃だろうか。
検索でシラサギ集団の画像をみると、
「これは群れて天の川にも橋を架けそうな鳥さん」
と素朴な感想が浮かぶ。

銀河に橋をかけるあの鳥の正体とは?田園の守り神・鷺のミステリー《後編》(季節・暮らしの話題 2020年08月27日) – 日本気象協会 tenki.jp

このブログさんの記事、面白いな。
(*^-^*)

鷺舞 – Wikipedia
>唄方が唄う歌詞である(歌詞は津和野町観光協会HPより引用した)

橋の上におりた 鳥はなん鳥
かわささぎの かわささぎの
ヤーかわささぎ さぎが橋を渡した
さぎが橋を渡した
時雨の雨に ぬれとりとり
ヤーかわささぎ さぎが橋を渡した
さぎが橋を渡した

前述したように、この歌詞は七夕伝説がモチーフとなっており、かわささぎとは鵲とされる。(上記リンクWikipedia「鷺舞」より)

中国の七夕伝説「カササギ」が
京都でみない鳥ゆえにサギがあてはめられ、
祇園祭を発端として各地に伝わった。
七夕と縁の深い相撲神事と鷺舞。
力士と白鷺とを詠んだ万葉短歌。

鷺舞 – Wikipedia
津和野町・津和野大橋北側の鷺舞の像

もし池神=水辺のサギ(樋口守)ならば、
サギが翼を広げ片足立ちするポーズ
(鷺舞でも再現されている)が、
四股を踏む力士の姿を連想させるゆえ、
「力士儛(りきじまい)」に見立て
万葉歌が詠まれたのだろうか、と夢想。
水辺のサギはしばしば片足で立つ。
力士儛(腕を広げ片足を上げるポーズ)は、
天の河辺のオリオン座に重なる。


( 2023.3.2~3.5 Twitter より )