ほおずき姫とかえる王子


水音や 蛙飛びこむ 月の影
水の輪や 追いゆく蛙 金の毬
波音に 鬼灯ゆらぐ あけの月

水の輪に 追いつく蛙 金の毬
水紋に 飛び込む蛙 金の毬
水の輪を 跳ねゆく蛙 金の毬

「かえろかえろと」北原白秋 作詞
        (2番・4番より)

かえろかえろと だれだれかえる
お手々ひきひき ぽっつりぽっつりかえる
「かえろがなくから かえろ」

かえろかえろと どこまでかえる
あかいひのつく 三丁さきまでかえる
「かえろがなくから かえろ」


( 2022.8.13 Twitter より )


露草、月草、蛍草 

ほ ほ ほたるこい

露草、月草、蛍草

夏虫の
よそになりゆく
思ひまで
憂き身にやどす
袖の露かな

 寂蓮法師

※夏虫(蛍の異名)
※よそになりゆく(疎遠になってゆく)

飛び去ってゆく蛍の幻想的な光を、
現(うつつ)の憂いに満ちた
この身に映し出す、
袖の露(涙)であることよ……

(という意味なのだろうか)
はかない恋慕の歌。
蛍と袖の露を重ねたイメージが
視覚的で美しい。

寂蓮 – Wikipedia


( 2022.8.1 Twitter より )


鳴かぬ蛍が – レモン水 (ginmuru-meru.com)