生命の緑・高貴な紫

「古代ギリシャのリアル」 藤村 シシン
古代ギリシャのリアル | 藤村 シシン |本 | 通販 | Amazon

古代ギリシアでは、血や涙を緑色、海や羊をワイン色といったそうな。面白そうな本。

書きなぐりのお絵描き……ひでエ絵ェ

古代ギリシアでは、血や涙を緑色と表現したそうな。
日本でも、赤ちゃんのことを「みどりご」という。
みずみずしい生命力の発露が緑。

古代ギリシアでは、海や羊をワイン色と……?
流動するものをワイン色と……うーむ。

ワインっていえば葡萄酒の神
ディオニュソスが信仰されて。

海も羊も神さま案件。
紫は高貴な色。神秘な色。

流動的といえばギリシア哲学では、
固体(地)・気体(天)・流体(精霊)
という分け方をしてたっけ?うろおぼえ。

ワインで酔っぱらって神さまとコンタクト、
羊をささげて神さまとコンタクト、
人と神とを結ぶ媒介(流動体)を紫で表したのかな?
海は彼岸へと続く。曙や夕闇の紫は昼と夜を結ぶ。

エーテル (神学) – Wikipedia
流動体、つまりエーテルだった。
地と天、上位世界に遍在する輝く触媒をイメージしてたかな、古代ギリシアの哲学者は。
単純に固体・液体・気体ではなく、ややこしい。
さらに発展して、 地下風水の四元素、男性・女性、活動・不動・柔軟を組み合わせた12パターン=黄道12宮が西洋占星術。

エーテル (物理) – Wikipedia
エーテルは、神学だけでなく物理学でも議論の対象だった。
ニュートン、アインシュタイン……
Wikipedia、脚注も全部読んだけど、( ノД`)シクシク……
物理は苦手。 ニュートン、錬金術研究にも熱心だった。
いまはエーテルにかわり、ダークマターが論じられてるそうな?
(2019.8.15-16 Twitter より)

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
日本の貴族の紫への意識。
冠位十二階でも、紫が最上位だったっけ?

https://rekisi.info/kanijyuunikai.html
– 聖徳太子の冠位十二階 –
(2019.8.16 Twitter より) 

アケルダマ…… 夜明けと夕ぐれ、女神の地平線。 古代の信仰って、今だったら 「夜明け前が一番暗い」 「冬来たりなば春遠からじ」 なんだろうか、と。
地域の風土によって ニュアンス違うだろうけど。
そういえば 清少納言の美意識もそれっぽい…… 春はあけぼの、夏は夜。 秋は夕ぐれ、冬は早朝。
(2019.2.7 Twitter より)

http://pref.nara.jp/50751.htm
額田王「あかねさす紫野(むらさきの)行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る」
大海人皇子(おおあまのみこ)「紫草(むらさき)の にほへる妹(いも)を 憎(にく)くあらば 人妻ゆゑに われ恋ひめやも」
(奈良県HPより)

ムラサキ – Wikipedia

http://tezomeya.com/jpblog/2016/06/01/…古代から伝わる「紫根%EF%BC%88しこん%EF%BC%89」の染色とその/

額田王「あかねさす紫野(むらさきの)行き標野(しめの)行き野守(のもり)は見ずや君が袖振る」
紫草の根から採る染料は貴重品。朝廷管理の群生地。 古代紫は赤みを帯びていて「あかねさす」は「紫」にかかる。
曙光や夕陽に染まる空、高貴な紫草、紫の布、布振りには魔除けや再生の呪術性がある。

天皇大帝 – Wikipedia
「天皇大帝」の項より以下引用。 神格化された北辰(天の北極) 天皇大帝は 「紫宮」 あるいは 「紫微宮」、「紫宸殿」(ししんでん)「大極殿」(だいごくでん)と呼ばれる宮殿に住んでいる。(中略)北極星の光芒は紫色とされ、紫色を最高の神聖な色としている。

http://yoshinogari.jp/contents5/detail.php?id=323…
吉野ヶ里歴史公園 HP スタッフ日記より引用
2015年12月5日「弥生時代の紫」 吉野ヶ里遺跡から染色された布が発掘されていて、それがアカネと貝紫であった(略)まずはこの「貝紫」、西洋ではロイヤルパープルと呼ばれる高貴な色の象徴であった(略)

弥生文化の貝紫。

セーマンドーマン – Wikipedia
セーマンドーマン、Wikipediaの項。 貝紫で魔除けの紋様をしるした布を護符とする。 三重県伊勢志摩の海女に伝わる風習。 道教の影響とも?へえ、安倍晴明、陰陽師かぁ。これ、面白いな…… 大海人皇子の時代には紫草が布の染料に使われ、貝紫文化は重用・継承されていない?

https://radichubu.jp/kibun/contents/id=17881
「緑」についての雑学 ミドリトリビアあれこれ

http://gogen-allguide.com/mi/midorigo.html…
「語源由来辞典」によれば、 701年の大宝令によって 三歳以下の男女を「緑」と呼ぶことが 定められたんだって。 天武天皇が制定を命じて、その没後に 発布された律令だったそうな。 この頃には、いまの緑色はアオって 表現されていたのかもね……

http://gogen-allguide.com/a/aonisai.html
青二才、語源由来辞典より。 新背から転じた説、魚の呼び名の変化に由来する説など。 青を若者と結びつけるのは 中国の四象で「青、東、春、龍」をひとまとまりのイメージで考えることも由来のひとつ? 青、もともとは緑色の植物を示すそうな。 青春。 朱夏、白秋、玄冬。

https://plaza.rakuten.co.jp/yamataikokunoaho/diary/201802170000/…
ミドリについては、このブログさんが面白いこと言ってる。リンクメモ。

(2019.8.16-17 Twitter より)

海を奏でる女神

更紗馬蹄螺(読み)サラサバテイラ
は、タカセ貝の別名。

サラスバティのこと?

サラスヴァティー – Wikipedia
インドの水の女神。智恵と学問の女神。
日本では弁財天。七福神のひとり。

みがくと真珠質の光沢があらわれ、耳にあてれば潮騒が響くタカセ貝と、弁財天のイメージが繋がる。
海を奏でる女神。

アナーヒター – Wikipedia
アナーヒター(ゾロアスター教の女神) サラスバティと同根。 イシュタル・アフロディーテ・アルテミスなどの女神とも習合。金星神。

キュベレーとも同一視。

これ、読み直して気づいた。
キュベレーは、西アジアの大女神で、ライオン踏んづけてる(地平線・水平線))大地母神だっけ。

弁財天と、水源と、知恵と。
日の出の獅子と、日没の獅子。
宝の貝。
明けの明星、宵の明星。

アケルダマ。
生命の果実。

エジプトのネイトは?

アムピトリーテー – Wikipedia
アムピトリーテーはギリシア神話の海神ポセイドンの后。 ポセイドンは大地の神だったが、アムピトリテーを妻として海洋神となったという説もあり。 テセウスとアムピトリーテーの神話は、日本の山幸彦と海神の娘の豊玉姫の物語に似ている。 海幸山幸は、九州の隼人と関連。
(2019.8.15 Twitter より)

「私はかつてあり、今もあり、これからもある全てである。そして私のヴェールを人間が引き上げたことはない。私がもたらした果実は太陽である。」 6世紀半ばのプロクロスの著述によれば、サイスの神殿の碑文にこう刻まれていたのだという。(by Wikipedea) 日本の地方豪族の古墳時代(後期)頃の著。
(2018.12.28 Twitter より)

弁才天 – Wikipedia

金星神≒軍神・豊穣神、エジプトのイシスや中東のイナンナ(イシュタル)の系譜……地中海のアナト・アシェラ・アーシラトの系譜……アナトの系譜を名乗る天使ラファエルがまつわる相撲、旅、癒し……大女神と犠牲王、よみがえった犠牲王(傷ついたヒーロー)の持つ癒しの力……漁夫王、聖杯、魚 etc.
(2019.1.15 Twitter より)

http://nichibun.ac.jp/YoukaiCard/C1510337-000.shtml…
タカセ貝の伝説。

http://blog.livedoor.jp/eastasian/archives/2057484.html…
タカセ貝の伝説の類話。 日蓮上人の乗った船の、船底に穴が開いてしまい海水が浸入したが、上人が春日神社に祈ると、大アワビがその穴に吸い付き、海水の浸入を防いだ。

(2019.8.15 Twitter より)

神像の手を取る王

川のほとりで夜明けまで天使と格闘して
「私はもう行かなければならない」
と言わしめ、
「私を祝福するまで離さない」
と答えて、
その天使の名はわからないけれども、
新しい名を天使から授けられる。
それが聖書に残る相撲の神話。
日の出まで狼と闘う「スガンさんのやぎ」
という絵本をふと想起。

盲目になったオーリーオーンは、身動き出来ずにうずくまっていた。彼に対し神託は、東の国に行き、ヘーリオスが最初にオーケアノスから昇るとき、その光を目に受ければ、再び目が見えるようになるであろうと告げた。
オーリーオーン – Wikipedia

夜明けを求める英雄。

青銅器文明以前の英雄(棍棒を振りあげ、猟犬を従えた狩人)と、
青銅期文明以降の英雄(剣士)
さらに鉄器文明以降の英雄(圧倒的に強い剣士)

国津神オオクニヌシに引退を迫る天津神タケミカヅチ。
タケミナカタが相撲で勝負しようと、タケミカヅチの腕を握ると、その腕は氷柱のように鋭利だった。

氷柱のように冷たい剣に変じたタカミカヅチの腕。
タケミナカタは驚き、手を離した。
タケミカヅチは、タケミナカタの腕を握りつぶした。
タケミナカタは諏訪まで追い詰められ、
「この地から出ない」
と誓い、天津神に国を譲った。

「神像の手を取る王」の儀式は、
古代バビロンで慣例となっていた。

「アマルウトゥ/マルドゥク」
バビロンを支配した王は「マルドゥク神の御手を取る」儀式を行うことが慣例となり、キュロス2世やアレクサンドロス3世もこの慣例に従った。
バビロニア – Wikipedia

古事記「タケミナカタ対タケミカヅチの相撲」は、国津神に対する天津神の勝利と、オオクニヌシの国譲り神話。
名も知らぬ天使との瀬戸際ぎりぎり(川岸)の相撲は、イスラエルの名の由来譚。
相撲は、神意を勝ち取るための肝試しだったかな?
バビロン王は、数日に及ぶ祭祀の中で、神像の手を取った。

素朴に考えれば……そして
文献の古さから考えれば、
バビロン王の「神像の御手を取る」神事が、
イスラエル由来譚や、
時代的には新しい日本の古事記の神話にも
採り入れられたのかもしれない。
大和朝廷が、各地の信仰の中でも
出雲の大国主や諏訪のタケミナカタ信仰を
無視できなかったゆえに。

金太郎 – Wikipedia
熊と相撲をとったという怪童「金太郎」伝説。

マルドゥク – Wikipedia


(2019.8.19-20 Twitter より)