三日月の夜

灯りのついていない部屋の窓、
傾いた三日月がのぞいていた。
淡くひかる惑星の影をまとい、
十字のかがやきを闇に放って。

ぽっかり浮かぶ小さな三日月、
もっと小さな星つぶを連れて、
ほほ笑むように窓からのぞく。
飛行機の点滅灯が弓を横切る。

灯りのついていない部屋の窓、
ほほ笑むように。

              

(2019.11.30 Twitter より)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です